コロナウィルスの流行が落ち着き、自粛ムードも収まったことで、各地でさまざまなイベントが開催されるようになりました。なかでも、世界各地からの参加者が集う日本文化を象徴するコスプレイベントは賑わいをみせています。コスプレはいまや世界への進出だけでなく、仮想通貨(暗号資産)市場にも影響を与えており、2018年3月にコスプレに特化したコスプレトークン(COT)が開発され注目を集めました。

コスプレトークン(COT)は、名前が示すようにコスプレに特化した仮想通貨(暗号資産)ですが、コスプレとどのように関連するのか疑問に思う人もみえるでしょう。そこで今回は、コスプレトークン(COT)の特徴や将来性、買い方を解説します。

仮想通貨(暗号資産)COTの公式サイトTOPページ

引用:https://cot.curecos.com/

コスプレトークン(COT)とは?

項目 内容
銘柄名(通貨単位) コスプレトークン(COT)
時価総額ランキング 2058位
時価総額 794,811,321円
価格 0.8486円
発行上限 1,000,000,000枚
公式サイト https://cot.curecos.com/

Data by CoinGecko|最終更新 2024.11.12

コスプレトークン(COT)とは、香港の企業Cure Holdings Limitedが2018年に発行した仮想通貨(暗号資産)です。コスプレトークン(COT)は、コスプレやオタク文化を発展させるために開発され、株式会社Cure(キュア)が運営する世界的コスプレプラットフォーム「World Cosplay」内にて、おもにコスプレイヤーの投げ銭として使われています。

仮想通貨(暗号資産)COTの公式サイトスクリーンショット

引用:https://cot.curecos.com/

コスプレトークン(COT)の特徴

コスプレトークン(COT)にどんな特徴があるのかを見てみましょう。

  • コスプレ文化の発展を目指した仮想通貨(暗号資産)
  • コスプレプラットフォーム「World Cosplay」で使える
  • コスプレNFTサイト「Curecos(キュアコス)で使える
  • ERC-20規格で発行されている
  • 独自のNFTを発行できる

コスプレトークン(COT)は、コスプレイヤーだけでなく応援するファンにとってもメリットがある仮想通貨(暗号資産)です。

コスプレ文化の発展を目指した仮想通貨(暗号資産)

冒頭でも述べたように、コスプレトークン(COT)はコスプレ文化を発展させる目的で開発された仮想通貨(暗号資産)です。コスプレは日本発祥の文化で、今では世界各地でコスプレイベントが開催されるようになり、その市場は8兆円規模まで成長しています。コスプレは単に衣装作成やメイクだけでなく、イベントの企画や来場者の行き来など、コスプレ市場全体の経済効果は非常に大きなものといえます。

コスプレトークン(COT)は、成長を続けるコスプレ文化の中で、コスプレイヤーとファンとの交流を推し進める役割を持っており、今後に期待できる仮想通貨(暗号資産)です。

コスプレプラットフォーム「World Cosplay」で使える

コスプレトークン(COT)は、株式会社Cureが運営し世界規模で展開しているコスプレプラットフォームの「World Cosplay」にて投げ銭として利用できます。ネット上における「投げ銭」とは、クリエイターに対してファンが応援する目的で送るお金のことです。

コスプレトークン(COT)のような仮想通貨(暗号資産)であれば、国境の違いによる通貨の壁を乗り越え、手軽に資金を送金できるのでファンにとっても便利といえます。World Cosplayは世界180ヵ国、90万人以上の登録者がおり、日本だけでなく世界中のコスプレイヤーとファンをつなぐグローバルなコミュニティとなっています。

コスプレNFTサイト「Curecos(キュアコス)で使える

World Cosplayを運営している株式会社Cureは、コスプレサイトの「Curecos(キュアコス)」も運営しています。Curecosは、コスプレイヤーとカメラマンが永続的に活動できることを目的に作られたサービスで、その中でもコスプレトークン(COT)が利用できます。

Curecosの特徴は、コスプレイヤーが撮影した作品をNFT化して販売できる点で、NFTを購入したユーザーが転売すれば、売買代金の一部が販売したコスプレイヤーに還元される仕組みになっています。また、コスプレトークン(COT)はコスプレイヤーやカメラマンへの投げ銭としても使われています。

ERC-20規格で発行されている

コスプレトークン(COT)は、イーサリアムと互換性がある規格「ERC-20」で開発されています。オープンソースで公開されているERC-20の特徴は、必要な知識を持っていれば誰でもトークンを開発できたり、独自の機能を持たせたりできることです。

また、ERC-20規格で仮想通貨を作るメリットは、異なる仮想通貨(暗号資産)であっても規格が同じであれば容易に交換できることです。ERC-20規格を利用すれば分散型金融であるDeFiアプリケーションの開発も可能です。

独自のNFTを発行できる

コスプレトークン(COT)を使えば、さきほど紹介したWorld Cosplay上で独自のNFTを発行することもできます。コスプレイヤーが発行したNFTは自由に名称を付けることが可能で、NFTをファンに配布し、自身のブランド力向上に役立てられます。

仮想通貨(暗号資産)COTの価格チャート

Data by CoinGecko|最終更新 2024.11.12

コスプレトークン(COT)の価格動向

続いて、コスプレトークン(COT)のこれまでの価格動向をみてみましょう。コスプレトークン(COT)は、その珍しさから発行当初は話題となりましたが、その後は急激に値を下げ、低い水準のまま大きな推移がない状態が続いています。

一時的に上昇した場面もありましたが、数日で下降しその後は目立った動きは見られません。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のようなメジャーな仮想通貨が注目されるなか、マイナーなコスプレトークン(COT)は認知度拡大や機能の充実に期待したい仮想通貨(暗号資産)といえるでしょう。

仮想通貨(暗号資産)COTのアンバサダー コスプレをした女性

引用:https://cot.curecos.com/

コスプレトークン(COT)の将来性

ここでは、コスプレトークン(COT)の将来性について解説します。

  • 国内上場先が増える可能性がある
  • エコシステム1.0による安定したサイクル構築
  • コスプレ文化の発展により需要が高まる可能性がある
  • 海外サービスとの連携でグローバル化が期待できる

コスプレトークン(COT)は、発行されてから日が浅いため大きな動きがみられませんが、市場獲得への動きは着実に進んでいます。

国内上場先が増える可能性がある

コスプレトークン(COT)が国内の取引所での取扱いが増えていけば、認知度が高くなり需要が増すでしょう。コスプレトークン(COT)は、2022年3月に国内取引所のZaif(ザイフ)で初上場を果たし、その後にBitTradeでも上場しました。2024年6月時点では、この2つの取引所のみの取扱いですが、今後はさらに上場先が増える可能性も考えられます。

上場先が増えれば投資家から注目され、一時的ではあっても価格の高騰が期待できます。

エコシステム1.0による安定したサイクル構築

コスプレトークン(COT)は、ユーザーと市場の拡大を目的とした「エコシステム1.0」を2024年中に完成させるとしています。その概要には、AIによる新たなコスプレ文化の提案やDAO(分散型自立組織)の構築、実店舗での決済などがあります。実際に実店舗での決済については、「COT Pay」という仕組みにより都内の一部店舗で始まっていますエコシステム1.0の構築が完成すれば、新たな市場を獲得できるでしょう。

コスプレ文化の発展により需要が高まる可能性がある

コスプレトークン(COT)はコスプレに焦点を当てた仮想通貨(暗号資産)なので、コスプレ文化の拡大によってその価値の高まりが期待できます。また、コロナウィルスの流行を機に生活スタイルが変わり、自宅で過ごす人が増え、アニメやゲームへの関心が強まっていることもコスプレのようなオタク文化にとってはいい影響となるでしょう。

コスプレをはじめ、アニメやゲームは、ひと昔前のような一部の人達の趣味だけではなく、大きな経済効果を生む市場へと移り変わってきています。実際に仮想通貨(暗号資産)市場でもオタク文化を象徴するプロジェクトがほかにも誕生しており、NIDTはアイドル活動を広める目的で開発された仮想通貨(暗号資産)として注目を集めています。

NIDTについての詳しい内容はこちら。

海外サービスとの連携でグローバル化が期待できる

世界に広がりをみせるコスプレ文化に合わせて、コスプレトークン(COT)もグローバル化を目指しています。2024年6月に、米国の取引所Coinbaseの公式ウォレットである「Coinbase Wallet」での利用開始が発表されました。「Coinbase Wallet」の特徴はFacebookやTikTok、InstagramなどのSNSを通して仮想通貨(暗号資産)を送金できることです。

また、Coinbase Wallet同士では一部の仮想通貨(暗号資産)の送金時にガス代が不要になる機能もあります。2024年6月時点ではコスプレトークン(COT)は対象外となっていますが、将来的には無料になるとされています。海外サービスとの連携を強めていけば、さらにユーザーを獲得でき需要の増大が期待できるでしょう。

パソコンを操作する女性

コスプレトークン(COT)の買い方

さいごに、コスプレトークン(COT)の買い方をご紹介します。

  1. 仮想通貨(暗号資産)取引所で口座開設する
  2. 口座に日本円を入金する
  3. コスプレトークン(COT)を購入する

今回はBitTradeを例に説明します。

仮想通貨(暗号資産)取引所で口座開設する

仮想通貨(暗号資産)を購入するには、まず取引所で口座を開設する必要があるので、BitTrade公式サイト(https://www.bittrade.co.jp/ja-jp/)にアクセスして口座を開設しましょう。

以下の手順で口座を開設します。

  1. メールアドレスの登録
  2. 本人確認手続き
  3. 必要事項の入力
  4. 本人確認書類の提出

本人確認手続きの際、「かんたん本人確認」を選択すればスマートフォンのみで手軽に手続きが完了するのでおすすめです。本人確認書類提出後、本人確認完了のメールが届けば口座開設完了です。

口座に日本円を入金する

口座開設が完了したら、口座に日本円を入金します。BitTradeでは以下の4種類の入金方法から選べます。

  • クイック入金
  • ペイジー入金
  • 銀行振込
  • コンビニ入金

ネット銀行を利用したクイック入金は、即時反映され振込手数料が無料になります。

コスプレトークン(COT)を購入する

口座に日本円を入金したら、コスプレトークン(COT)を購入しましょう。BitTradeでは仮想通貨(暗号資産)の購入は「販売所」か「取引所」から選べます。

「販売所」での購入は、販売業者であるBitTradeと取引する方法で、数量の入力のみで手軽に購入できますが手数料が割高になります。一方、「取引所」での購入は、個人同士での取引となり、希望価格と数量を入力し注文する方法です。入力した数値によっては取引が成立しない場合がありますが、手数料を抑えられます。

取引に慣れていない場合は、まず手軽な販売所で取引してみて、慣れてきたら取引所で購入してみるといいでしょう。

コスプレをした複数のキャラクター

まとめ

今回はコスプレトークン(COT)の特徴や価格動向、将来性について解説しました。 コスプレは日本を代表する文化の一つで、いまでは世界各国でコスプレをする人が増えてきています。コスプレトークン(COT)は、そんなコスプレ文化の発展を推進し海外ユーザーの獲得を目指し、需要拡大に向けてプロジェクトを進めています。

現在は価格の低迷が続いていますが、コスプレ市場の拡大とともに認知され、ユーザー数が増えていけば価格上昇が期待できるので、今後の動向に注目しましょう。