日本発祥の仮想通貨(暗号資産)モナコイン(MONA)

仮想通貨(暗号資産)の多くは海外プロジェクト発ですが、モナコイン(MONA)は日本発祥の仮想通貨(暗号資産)です。オンライン上での投げ銭文化を形成した他、NFTに対応していることもあり、日本ではサブカルチャーのコミュニティを中心に人気を博しています。実際に運用を始めてみようと考えている方もいるでしょう。

モナコイン(MONA)を適切に運用するためには、特徴や今後の見通し・将来性などを把握しておく必要があります。そうでないと、利益を出すのが難しいのはもちろん、最悪の場合損失を生み出す可能性が高くなるためです。

そこで本記事では、モナコイン(MONA)の概要や特徴、購入方法などを詳しく解説します。記事後半では、モナコイン(MONA)の今後の見通しや、気になる将来性などもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

モナコイン(MONA)の現在価格・リアルタイムチャート

それでは、モナコイン(MONA)の現在の値動きから確認していきましょう。

モナコイン(MONA)のリアルタイムテクニカル分析

モナコイン(MONA)のチャートにおける20種以上のテクニカル分析手法が示すシグナル[売り・中立・買い]をリアルタイムで集計してマーケットのトレンドを示しています。

モナコイン(MONA)とは?

モナコイン(MONA)とは?

モナコイン(MONA)とは、2013年に誕生した日本発祥の仮想通貨(暗号資産)です。中央管理者は存在せず、取引は各ユーザーのパソコンで実行されるプログラムを元に行われます。

仮想通貨(暗号資産)の中には、実用性がなく短期の値上がりのみを期待して取引されるものも少なくありません。一方でモナコイン(MONA)は、関連するサービスが開発されている他、投げ銭文化が形成されるなど、独自の用途があります。

海外での需要が限定的な点や、公式サイトが更新されていない点は課題です。しかし、ファンによるコミュニティの結びつきが強く、今後の発展次第によっては将来性に期待できる銘柄の一つです。

モナコイン(MONA)の特徴7つ

モナコイン(MONA)の特徴は、主に以下の7つです。

  • 日本発祥の仮想通貨(暗号資産)である
  • ライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)に似ている
  • 投げ銭などに利用されている
  • 世界で初めて「Segwit」という技術を実装した仮想通貨(暗号資産)
  • アトミックスワップが利用できる
  • リアル店舗やオンラインショップの決済に利用できる
  • NFT(非代替性トークン)に対応している

各特徴を詳しく見ていきましょう。

日本発祥の仮想通貨(暗号資産)

1.日本発祥の仮想通貨(暗号資産)である

モナコイン(MONA)は、当時の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)から生まれた日本発祥の仮想通貨(暗号資産)です。

有名なアスキーアート(画面に文字を縦横に並べ、絵のように見立てたもの)の「モナー」がモチーフになっています。

詳しくは後述しますが、日本発祥ということもあり、コミュニティの結びつきが強い点も特徴です。

ライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)に似ている

2.ライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)に似ている

モナコイン(MONA)は、いくつかの点でライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)に似ている点も特徴です。

取引記録の承認方法や、ブロックの生成のルールを定めたコンセンサスアルゴリズムにはいくつかあります。その中でも、モナコイン(MONA)・ライトコイン(LTC)・ビットコイン(BTC)はいずれも、PoW(Proof of Work)を用いています。

PoWとは、ブロックチェーンの各ブロックがハッシュ化された際に生じるハッシュ値のうち、先頭に指定の数だけ0が並ぶものを探す作業です。過去の取引を改ざんするのは非常に難しく、セキュリティが強固になります。

その他の類似点は、マイナーへの報酬が減額される半減期が訪れる点です。半減期が訪れると、希少性が高まるとともにインフレーションが抑えられるため、通貨の価格が上昇する傾向にあります。モナコイン(MONA)の半減期は105万1,000ブロックごと(約3年)に訪れ、過去に2回実施されています。

投げ銭などに利用

3.投げ銭などに利用されている

モナコイン(MONA)は投資だけでなく、特殊な使い方がされている点も特徴です。そのうちの一つに、投げ銭への利用が挙げられます。YouTubeやTwitterでは一般的になった投げ銭ですが、モナコイン(MONA)が始まりだとされています。

モナコイン(MONA)の誕生当初から「timpmona」や「AskMona」では、応援しているユーザーや賛同できる発信者に、オンライン上で投げ銭をする文化が根付いていました。その他、過去には、ライブ配信サービスの「ツイキャス」やSNSの「Twitter」などの大手サービスとも提携しています。

投げ銭をする際は「0.00114114(イイヨイイヨ)MONA」や「0.004649(ヨロシク)MONA」のように、意味を持たせて送るのも特徴的です。

現在は「monappy」や「AskMona 3.0」などで、モナコイン(MONA)を投げ銭として利用できます。仮想通貨(暗号資産)による投げ銭文化がより根付けば、モナコイン(MONA)の価格にも影響が及ぶ可能性があるでしょう。

segwit

4.世界で初めて「Segwit」という技術を実装した仮想通貨(暗号資産)

モナコイン(MONA)は、世界で初めて「Segwit(セグウィット)」という技術を実装した仮想通貨(暗号資産)としても有名です。

ブロックチェーンでは元々、ブロック内でトランザクションだけでなく電子署名も記録していました。しかし、この形式を取ると、取引量が増えるにつれて処理速度が遅くなったり、ガス代が高騰したりするなどのスケーラビリティ問題が生じます。

Segwitでは、電子署名を取引データから切り離された「Witness」と呼ばれる署名領域に移行させます。Segwitを実装すると、1ブロック当たりに書き込めるトランザクションの量が増えるため、送金時間や決済に時間を短縮でき、実用性の高い仮想通貨(暗号資産)となります。

実際、ビットコイン(BTC)の1ブロックの生成に最速でも10分かかりますが、モナコイン(MONA)は1分30秒程度です。

アトミックスワップが利用できる

5.アトミックスワップが利用できる

モナコイン(MONA)は、アトミックスワップの利用が可能です。アトミックスワップとは、異なるブロックチェーン上に存在する仮想通貨(暗号資産)を、取引所や第三者の仲介なしに、直接送金できる技術です。仮想通貨(暗号資産)を送金するパターン別に分けて、アトミックスワップの概要を解説します。

  • 個人間で送金する場合
  • 仲介者を送金する場合
  • アトミックスワップを利用する場合

異なる仮想通貨(暗号資産)同士を交換するために個人間で送金する場合、送金先に持ち逃げされるリスクがあります。

仲介者を挟むと上記のような持ち逃げリスクを下げられますが、金銭的・時間的コストがかかる点が難点です。

アトミックスワップでは、秘密鍵と署名をまとめた情報を双方が同時に送ります。この仕組みにより、不正な取引がなされるリスクが減る他、仲介される必要がないため、取引速度が向上します。

アトミックスワップを利用できる仮想通貨(暗号資産)は限られているため、より仮想通貨(暗号資産)を安全に管理できる手法として注目度が高まれば、モナコイン(MONA)の価格上昇に期待できるでしょう。

決済に使える

6.リアル店舗やオンラインショップの決済に利用できる

モナコイン(MONA)は、リアル店舗での決済、通称モナ払いに利用できます。モナ払いができる店舗は、MONAMAP(モナマップ)で確認可能です。2023年12月現在、ホテルや美容室、病院など幅広い業種に対応しています。

また、手数料無料でビットコイン(BTC)・モナコイン(MONA)決済をECサイトに導入できるZaif Paymentなどのサービスが登場した背景もあり、オンライン上でモナコイン(MONA)決済ができる店舗も見られます。ビットコイン(BTC)モールでは、生活雑貨や電子機器をモナコイン(MONA)決済で購入可能です。

NFT(非代替性トークン)に対応

7.NFT(非代替性トークン)に対応している

モナコイン(MONA)はNFT(非代替性トークン)にも対応している仮想通貨(暗号資産)です。

モナコイン(MONA)のコミュニティが開発したプラットフォーム「MonaParty(モナパーティー)」では、独自のNFTカード「MonaCard(モナカード)」をMonacoinチェーン上で発行できます。獲得したNFTは、Twitter上での送受信や配布などユーザー間で取引できます。

2022年11月にローンチされたNFTマーケットプレイス「もなこっと」でも、モナカードは出品・購入が可能です。

また「CHOCOMONAKA」では、NFTの売買がモナコイン(MONA)を経由して行なえます。

MONAcoin モナコインの今後の見通し

モナコイン(MONA)の直近~今後の見通し

モナコイン(MONA)の直近から今後にかけての動きは、以下のようになるのではないかとされています。

  • 半減期に短期的な値動きが発生するとされている
  • 公式サイトの更新が滞っている
  • 海外需要が低く海外での取り扱いが少ない
  • モナコイン(MONA)の関連サービスが徐々に終了している

各項目の内容を詳しく見ていきましょう。

半減期に短期的な値動きが発生するとされている

モナコイン(MONA)は105万1,000ブロックごと、約3年周期で半減期が訪れます。直近の半減期は2023年11月初旬頃ででした。半減期が訪れると、マイナーに支払われる仮想通貨(暗号資産)の報酬額が半減し、市場への通貨の供給量が減少します。

ここで、過去のモナコイン(MONA)半減期後の価格を見ていきましょう。2017年にモナコイン(MONA)は、第一回目の半減期を迎えました。半減期前はおよそ1モナコイン(MONA)=80円台でしたが、同年10月には390円台を、12月には1,600円超えを記録しています。2020年に訪れた第二回目の半減期に関しては、第一回の半減期ほどの大きな変化は見られませんでした。

新規で発行される供給量が減るということは、希少価値が上がることを意味します。しかし、直近の第三回の半減期ではそれまで上昇トレンドだった価格が半減期を境に下落トレンドに入りましたが、目立つほどの値段の動きとはなっていません。モナコイン(MONA)への投資を考えているなら、最新動向をチェックしておきましょう

海外需要が低く海外での取り扱いが少ない

モナコイン(MONA)は日本発祥の仮想通貨(暗号資産)であるせいか、海外需要が低く、海外仮想通貨(暗号資産)取引所での取り扱いが限られている点がデメリットです。

ビットコイン(BTC)を始め、イーサリアム(ETH)やUSテザー(USDT)などの時価総額ランキングでトップにランクインする仮想通貨(暗号資産)は、いずれも海外での需要が高く、多くの取引所で取り扱いがあります。法定通貨に採用されていたり、Web3関連のサービスにて決済手段に利用されたりと実用化も進んでいます。

モナコイン(MONA)の場合、海外での需要は限定的で、時価総額ランキングでトップ100に入っていません。モナコイン(MONA)の価格が上昇するかいなかは、グローバル規模での需要が増すかどうかにかかっているでしょう。

公式サイトの更新が滞っている

モナコイン(MONA)の公式サイトは、更新が滞っており、ユーザー目線で考えると不安を覚えるかもしれません。

仮想通貨(暗号資産)領域の進化のスピードは早いため、より多くのユーザーを獲得するために、プロジェクトの運営元は、常に最新情報をキャッチアップする必要があります。新規機能の追加や、課題点の解決などは、長く使われ続けるためには必須といえるでしょう。

しかし、モナコイン(MONA)の場合、ローンチされた2013年から2018年の5年間ほどは更新されていましたが、その後は大きな動きが見られません。バージョンアップも2018年を最後に行われていないので、最新の仮想通貨(暗号資産)やアップデートが頻繁に行われる仮想通貨(暗号資産)と比べると、機能面で見劣りする可能性は否めないでしょう。

また、公式サイトは1枚もののペラサイトで、ロードマップやホワイトペーパーなどが公開されていません。投資家や市場からの注目を集めるには、不十分な体制だと言わざるを得ないでしょう。

モナコイン(MONA)の関連サービスが徐々に終了している

モナコイン(MONA)の関連サービスは、徐々に終了しつつあります。

例えば、モナコイン(MONA)をツイートで投げ銭できるサービスの「tipmona」は2019年9月10日にサービスを停止しました。運用を続けるのが困難なことや、譲渡先との折衝がつかなかったことが原因です。

モナコイン(MONA)の使い道を探せるサイト「Monazon」に関しては、全く異なるコンテンツが表示され、肝心の用途を把握することはできません。

関連するサービスが終了すると、モナコイン(MONA)への需要は下火となります。投資家やユーザーから先の見込めないサービスだと判断されると売りが加速するため、需要と供給の関係から価格は下落する可能性があるでしょう。

モナコイン(MONA)の将来性に期待できる?

モナコイン(MONA)を実際に運用する際、やはり気になるのがその将来性です。モナコイン(MONA)の将来性については、以下のように予想されています。

  • 決済手段の一つとして拡大する可能性がある
  • 取り扱う仮想通貨(暗号資産)取引所が増える可能性がある
  • ファンによるコミュニティの発展が期待できる

各項目の内容を詳しくご紹介します。

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決済手段の一つとして拡大する可能性がある

仮想通貨(暗号資産)の中には、スケーラビリティ問題を抱えているものも少なくありません。その点、モナコイン(MONA)はSegwitが実装されており、取引速度が速い点が特徴です。決済において取引速度は重要であるため、モナコイン(MONA)は決済手段に向いている仮想通貨(暗号資産)だと捉えられるでしょう。

また、仮想通貨(暗号資産)そのものが法定通貨や決済手段に採用されるなど、実用化の動きは進んでいます。先述したように、モナコイン(MONA)の場合は、実店舗やオンラインショップで決済手段として利用できます。

今後、モナコイン(MONA)が決済手段の一つとして拡大すれば、需要増加が見込まれるので価格も上昇すると考えられるでしょう。

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取り扱う仮想通貨(暗号資産)取引所が増える可能性がある

金融庁が認可した暗号資産交換業者が取り扱う仮想通貨(暗号資産)は「ホワイトリスト」と呼ばれます。モナコイン(MONA)は時価総額ランキングで上位に入る銘柄ではないものの、ホワイトリスト入りしており、数ある仮想通貨(暗号資産)の中でも安心して運用できる銘柄です。

そのため、今後もモナコイン(MONA)を取り扱う仮想通貨(暗号資産)取引所は増える可能性は考えられます。

新たな仮想通貨(暗号資産)取引所に上場した際は、注目度が高まるので価格が上昇する傾向にあります。国内外問わず、モナコイン(MONA)に関する最新のトレンドを把握しておきましょう。

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ファンによるコミュニティの発展が期待できる

モナコイン(MONA)は国内発祥の仮想通貨(暗号資産)ということもあり、誕生当初からファン同士の強い結びつきがあります。モナコイン(MONA)に関するサービスが作られたり、キャラクターが生み出されたりとコミュニティが大きな役割を果たしています。

コミュニティの盛り上がりは、仮想通貨(暗号資産)プロジェクトの発展には欠かせません。ファンによるコミュニティの発展に期待できるモナコインは、今後も注目に値する仮想通貨(暗号資産)です。

モナコイン(MONA)の購入方法

モナコイン(MONA)は以下の手順に従って、購入しましょう。

  • 仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
  • 口座に日本円を入金する
  • モナコイン(MONA)を選択し、購入する

仮想通貨(暗号資産)取引所の口座開設にあたって、本人確認書類が必要です。パスポートや運転免許証など、身分を証明するものを手元に準備しておいてください。

国内仮想通貨(暗号資産)取引所では、CoincheckやDMM Bitcoin、bitFlyerなどで取り扱われています。各取引所の最低購入金額や手数料などは異なるので、取引を開始する前に違いは把握しておきましょう。

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まとめ

モナコイン(MONA)は日本発祥の仮想通貨(暗号資産)で、実店舗やオンラインショップでの決済のみならず、投げ銭など独自の用途があります。世界で初めて「Segwit」を導入した他、アトミックスワップが利用できる点が特徴です。

需要が国内に限られており、公式サイトの更新が滞っている点は不安視されています。一方で、決済手段の一つとして普及することや、ファンによるコミュニティの発展も期待されているのも事実です。運用を検討している方は、最新動向をチェックしておきましょう。

なお、本記事ではモナコイン(MONA)の特徴から将来性まで幅広く解説しましたが、仮想通貨(暗号資産)初心者なら、プロに運用を任せるレンディングを検討してみましょう。

レンディングとは、保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用方法を指します。難しい知識は不要でありながら、銀行の預金金利よりも高い利率で運用できる点が魅力です。

レンディングサービスを提供するBitLendingでは、以下の仮想通貨(暗号資産)をレンディングできます。本記事で紹介したモナコイン(MONA)は取扱いがないものの、いずれもよりメジャーな銘柄ばかりです。

ビットコインBTC

ビットコイン

BTC

8%

イーサリアム ETH

イーサリアム

ETH

8%

リップル XPP

リップル

XRP

6%

USテザー USDT

USテザー

USDT

10%

USDコイン USDC

USDコイン

USDC

10%

ダイ DAI

ダイ

DAI

10%

ダイ DAI

キンカゴールド

XNK

4.5%

仮想通貨(暗号資産)運用に少しでも不安を感じる方は、プロの手によるレンディングのご利用をご検討ください。