長友宏樹のクリプト最前線
急速に注目を集める新たなトレンド「Web3」。次世代型インターネットであるWeb3の仕組みを活用して「メタバース」、「NFT」や「DAO」といった、新しいムーブメントが次々と登場しています。Web3によってもたらされる人類のネクストライフスタイルとは?その最前線を追います。

アーカイブ

バイナンス日本上陸

早いもので今年も残すところ1ヶ月となった。FTX事件から始まり、ドイツを破った逆転劇からのコスタリカ戦での敗退。日々のさまざまな出来事に一喜一憂してしまうが、世間を揺るがす大事件も国民的歓喜も明日になれば過去のものとなる。

時間の流れには逆らえない。抗おうとするのではなく、時には身を任せる事も大事なのではないかと思うことがある。田舎から上京している身としては、「また今度ね」の言葉が最後の言葉になる事が多々ある。あと何回会えるだろうかとも考えるが、こちらとて大人だからある程度覚悟はしている。逆らえないものは受け入れるしかない。だからこそ時間の使い方は大切にしていきたい。

そんなタイミングで手に取った「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン=著)という本。イギリスのジャーナリストでガーディアン紙の記者として活動をしていた経歴を持つ人物が書いた本だが、実にイギリス人らしいリアリスティックな内容だと思った。

彼によると人生は4000週間しかないらしい。数値化すると余計に残酷な現実を突きつけられた気がするが、それだけ人生は短いのだ。私が順調に80代まで生きるとして、残すところ3/5といったところだろうか。

東京で生活をしていると日々の生活がとても忙しい。これだけタイムマネジメントをしていても時間が足りない。こう思うのはきっと私だけではないだろう。業務を効率化するのは仕事で成果を上げる為だ。その先には経済的な豊かさと自由な時間の確保という自身の桃源郷がある。そこに向かうべく日々頭を抱えるのだが、業務の効率化、合理化の為のライフハックがかえって自分の時間を奪っている現実がある。

タスクを最短でこなしてもまた次のタスクが舞い込む。幸か不幸か分からないが、スマホさえあればほとんどの仕事をこなせる時代になってしまった。デジタルデトックスをしようと田舎へ帰っても結局はスマホを触ってしまう。移動中でもそう。これではストレートネックのトレーニングをしているようなものだ。

二律背反。トレードオフ。何かを得るには何かを失わなければならない。これまでの日本の教育では可能性を広げる事が良しとされてきた。だが、可能性を広げたとてそのほとんどは幻想に過ぎない。いくら年始に丹精込めてやりたい事リスト100なんか作ったところで、そのほとんどはファンタジーの世界に消える。

イーロンマスクも忙しい。私も忙しい。団地のおばあちゃんも忙しい。時間は有限で平等だ。だからいっそのこと可能性を狭める事で自由になれるのではないだろうか。選択しない勇気も必要である。こうイギリス人の彼は著書で語っている。

だいぶタイトルからそれてしまったが、11月30日夕方、大手暗号資産取引所バイナンスが日本に進出したというニュースが流れた。どうやらサクラエクスチェンジを買収したようだ。

今年9月にも日本進出に関して国内の規制に対応する形で正面からノックしている方針は示していたので特別驚かない。従業員も今や7500名ほどに膨れ上がった彼らにとっても、特段驚くような内容ではないかもしれない。

金融庁監督下になることで業界には良い影響も数多くあるだろうが、都合が悪くなる人たちも一定数居るだろう。だが全てを同時に予定通りに得ることは不可能なのである。これも二律背反。トレードオフではなかろうか。

できないことにフォーカスするよりも、できることにフォーカスし伸ばす方が案外スムーズに事は進むものだ。変化に対応できてこそ生き残れるというのはきっとこういうことなのだろう。

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長