長友宏樹のクリプト最前線
急速に注目を集める新たなトレンド「Web3」。次世代型インターネットであるWeb3の仕組みを活用して「メタバース」、「NFT」や「DAO」といった、新しいムーブメントが次々と登場しています。Web3によってもたらされる人類のネクストライフスタイルとは?その最前線を追います。

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FTX事件で学ぶべき教訓と弊社のリスク管理

皆さんご存知FTX事件。この1週間、業界に関わる皆さんはとても大変な週になったと思う。ニュースメディアなどでも沢山記事が出ているので、敢えて私がここで解説をする必要もないが、一夜で2兆円以上の資産を失った30歳のカリスマの光と影はコントラストが強すぎる分、業界への余波も大きく、当分引きずる形となるだろう。結局、業界のカリスマはトレーダーとしては優秀でも、大きくなりすぎた組織の舵を取る能力は無かったということだ。

出来高世界第2位の取引所の破産は間違いなくクリプト業界の成長を阻害した。破産を阻止するターニングポイントはいくつかあったと思うが、顧客資産の流用ができる状態ではそもそもの話になってしまう。

「テラ・ルナショック」や3ACの破綻など、今年だけでもかなりの出来事があったが、「BlockFi」や「Voyager Digital」、「Skybridge Capital」に貸し付けや買収を申し出たほか、民主党へ多額の寄付を行なったり、容姿のキャラクター性やメディアの評判も相まって、世間が彼をカリスマに祭り上げたことも傷口を深くした原因だろう。その評判の裏で時限爆弾のカウントダウンは始まっていたと思うと恐ろしい。

歴史を遡れば、暗号資産業界もこれまで様々な事件があった。しかし、ブロックチェーンに欠格があるだとか、ビットコインに問題があるといった類のものではない。全てヒューマンエラーに起因する出来事なのである。暗号資産が市民権を得る為の動きを人間自らが阻害しているのはなんとも悲しい皮肉ではあるが、これらの負の出来事を教訓に我々事業者は同じ過ちを二度と犯さないよう肝に銘じなければならない。

さて、オフィシャルでもアナウンスさせていただいたが、弊社は今回のFTX事件(BlockFi含む)による影響は一切ない。一切ないとは、弊社がFTXに資金を預けていたり、FTTトークンを保有していたり、アラメダ・リサーチ並びにFTXの出資先(BlockFiなど)との取引が存在しないことを指す。本日は今回の事件でBitLendingのお客様からも質問が多かった弊社の貸出先やリスク管理の部分をこちらに記載させていただく。長くなるが、大事な部分なので是非目を通して欲しい。

【弊社取引先について】

企業名はお伝えできないが、主な取引先としては知名度、実績ともに世界トップクラスのクリプト特化型VC、アジア、ヨーロッパ、アメリカでも暗号資産投資プラットフォームを提供している機関、アセットマネジメントコンベンションで数多くの入賞実績を持つクリプトファンドなどだ。もちろん貸出先の分散も徹底している。

資金の貸出し先での保全については契約を結ぶ際に担保または担保に相当するものの提供を契約内容に盛り込んでいる。つまり、顧客資産が安全に管理されていることを前提に貸出しを行っているという事だ。

貸出先での運用についても流動性の高い方法で行っている。その為、確実に業界最短7営業日での返還を実現することができる。契約期間の縛りもなく資金がいち早く手元に戻る事はサービス設計の安心材料として重要だと考えている。

例えば海外プラットフォームのBlockFiやVoyagerは、資産を3ACに一極集中して預けていた為、テラ・ルナ騒動で3ACが破産に追い込まれた際に、多数のユーザーの返還申請に対応できず、連鎖して破綻に追い込まれた(BlockFiはFTXの融資で危機を免れたがFTXの破綻で現在2度目の危機に瀕している)。その意味でBitLendingではこのようなことは起こらない体制を構築している。

【社内での資金管理について】

BitLendingではセキュリティ関連の情報について貸出しや返還時など、内部の資金フローでの事故を防ぐ為にも、物理的・論理的セキュリティが確保された方法を採択している。

弊社内においてはシステムを使用していないのでハッキングリスクはなく、執行役員によるマルチシグ管理によりセキュリティ体制を整えている。つまり、一人で資金を動かす事は100%不可能という事だ。

【レンディングでのリスク管理】

現在、暗号資産のレンディングは分別管理の対象ではない。これは取引所のレンディングサービスもBitLendingのようなレンディング専門事業者も全て同じである(取引所ウォレット内に保有している資金は分別管理の対象である)。つまり、BitLendingが倒産した場合、資金が返還できないリスクがある。

この部分が、お客様が考えるべき最大のリスクである。勿論、弊社でなすべきリスク管理は先ほど述べた通りではあるが、万全の運営体制でもリスクがゼロになる訳ではない。皆様にはこの点を理解した上でレンディングサービスを活用して欲しい。

【レンディング活用のメリット】

だからと言ってレンディングを危険視する必要はない。レンディングは保有資産を貸し出す事で収益を生む事ができるこれまでにない新しいアセットクラスである。

保有するアセットを貸し出すという点で例を挙げるなら不動産投資がある。不動産の場合、まず物件を取得するにも莫大な費用と手続きがかかる。物件取得後も空室リスクなどが付きまとい、実利で年5%前後も出せれば合格点だろう。

対して、BitLendingでは年間8%(2022年11月時点)のインカムゲイン(貸借料収入)を得られるだけでなく、暗号資産を売却した際のキャピタルゲインも得る事ができる。収益連動型ではないので得られる貸借料が事前に確定している点も資産運用の計画の面では大きなメリットになる。

さらに金額も約3万円と少額から始められ、解約にも手数料はかからない。円安物価高の日本の現状を踏まえても暗号資産のレンディングは資産運用の選択肢として他のアセットクラスにはない特性の収益を期待できるツールである。

【今後の方針】

我々はサービスの提供者として先に記載したようなお客様が抱えるリスクを限りなくゼロに近づける企業努力は当然の事ではあるが、お客様がBitLendingを選んで頂いた理由に対しても期待に応える努力を継続すべきだと考えている。

「国内最高料率」のことだ。

当社に申し込みをしていただいたお客様のほとんどはこの部分に魅力を感じて弊社のお客様になっていただいたと思う。レンディングサービスの提示する貸借料は毎月見直しがされ、市場の収益機会によっては貸借料率を下げざるを得ない状況も今後の可能性としてはあり得るが、可能な限りストロングポイントを健全に提供し続けうる組織運営を行なって行きたいと考えている。

【カスタマーサポートについて】

最後に、私は皆様の大切な資産を預かるBitLendingサービスの提供者として、お客様とのコミュニケーションを最も重要視している。いくらデジタル化が進んでも人間である限りこの部分は必要不可欠である。ましてBitLendingは中央集権型のサービスだ。ただでさえ変化の激しい業界なだけに、お客様との信頼関係が構築できないことにはサービスの発展、しいてはクリプトリテラシーの向上などあり得ない。

皆さんのお役に立つ為のカスタマーサポートの一環として私のLINE@窓口も開設している。取引所と販売所の違いなど初歩的な質問でも構わないので是非遠慮なく活用して欲しい。こちらは土日祝日昼夜問わず受け付けている。

また、LINE@加入のお客様限定でZOOMでの座談会や食事交流会なども行っている。まだ登録していない方は是非この機会に登録して欲しい(但し、BitLendingのお客様に限る)。

不安なニュースが飛び交う状況下ではあるが、どうか失望しないで欲しい。国内でも大手企業がweb3に参入してきたり申告分離課税の提言など明るいニュースもじわじわ出てきている。

BitLendingに関わる皆様に利用して良かったと思っていただけるよう、やるべき事を粛々とこなしながらこのベアマーケットを耐え忍び、春を迎える準備をしていこうと思う。今後の当社の展開を楽しみにしていて欲しい。

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長