長友宏樹のクリプト最前線
急速に注目を集める新たなトレンド「Web3」。次世代型インターネットであるWeb3の仕組みを活用して「メタバース」、「NFT」や「DAO」といった、新しいムーブメントが次々と登場しています。Web3によってもたらされる人類のネクストライフスタイルとは?その最前線を追います。

アーカイブ

イーサリアムの大型アップデート その後の展開とは?

日に日にその全貌が明らかになって来ているイーサリアムの大型アップデート。しかし、一体何が変わるのだろうか? 何故変えなきゃならないのか?

今回はこの部分を簡潔にまとめたいと思う。

イーサリアムとはビットコインに次ぐ時価総額を誇る暗号資産である。

ビットコインがデジタルゴールドと称されるのに対して、イーサリアムの性質は通貨としての価値に留まらず、DeFiやNFT、ブロックチェーンゲームやメタバースなど、web3分野でのインフラの役目も担っている。将来的にビットコインの時価総額を越えるだろうという見解を示している有識者も多い。

そのイーサリアムが今回、歴史的な大型アップデートを迎える。

その名も「The Merge」。Mergeとは、「統合する」という意味である。

取引の承認方式を従来のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に変更する事が主な目的である。

インターネット回線に例えるなら、ADSLから光回線に変えるようなものだ。

この統合によって以下の改善や変化が見込まれている。

・エネルギー消費の削減

・セキュリティ向上

・新規発行量の減少

・処理効率の向上

その中でも私が考える重要なポイントは、いわゆる「SDGs 的にも今風なものになる」という部分である。

現在、気候変動問題などを背景に莫大な資本を持つ大手石油会社でさえも再生エネルギー分野へ進出しており、企業の社会的責任(CSR)がより一層問われる時代になった。

もちろん暗号資産業界もSDGsと切っても切り離せない業界である。

2018年に遡るが、ビットコインのマイニングの電力消費量がアルゼンチン一国の年間電力消費量を越えるというレポートをモルガン・スタンレーが記したことが話題になった。このレポートからも読み取れるように、暗号資産業界にもエコなイノベーションが必要なのである。

今回のアップデートでイーサリアムが社会的責任を果たす性質を持つ通貨へと昇華されるのであれば、その価値はさらに強固なものになると私自身は思う。

これまでエネルギー消費量を理由にSDGsの観点から暗号資産へ参入できなかった業界からの流入も期待したい。

とはいえ、著名な暗号資産が承認方式をPoWからPoSへと変更するのは史上初。 前例のない動きにより、来月中旬辺りは何かと慌ただしくなりそうだ

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長