米国景況感の悪化
2023.08.03
今週4月3日に米国ではISM製造業景況指数3月が発表されました。
指数は46.3と5ヶ月連続で50を下回り、前月の47.7、予想の47.6も下回り、景況感の悪化を示しています。特に新規受注が44.3と前月の47.0から急減するとともに、雇用が46.9とこちらも前月の49.1から大きく減少しました。
今回の集計は3月前半で行われており、下旬に発生した銀行破綻の影響は無かったと考えられ、今後の信用状況の引締めを想定すると製造業の活動がこれから更に低下する可能性があると考えられます。
こうした状況を受けて米国債券市場では国債金利が低下し、先週円安気味に動いていたドル円相場も円高へ振れています。
ドル円相場は、1月16日の127円台を高値に円安方向へ動いていましたが、200日線や26週線に押される形で3月8日の137.90-138円から再度円高方向へ動いていました。今回のISM製造業景況指数の発表で、今後の景況感の悪化を示唆する形から金融緩和の意識が強まり、徐々にドル安円高が進むと考えられます。チャートを見ても26週線が135.79円に位置して円高方向へ進む様子です。再度この影響を受けて125円程度を目指すのではないでしょうか。