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Iolite 編集長FOCUS|Web3.0領域のトピックを深掘り

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――Web3.0領域のトピックを深掘り

急速に注目を集める新たなトレンドWeb3.0。「メタバース」・「NFT」・「DAO」などのWeb3.0テクノロジーとAIや量子コンピューティングなどが融合することによって生み出す世界とは?これらの次世代情報テクノロジーによって、組織や企業のあり方、個々の働き方や人間関係のあり方、更には物事の価値感や価値基準といったもの、すなわち人類の生き方自体が大きく変革していくことになるでしょう。飛躍的な技術革新がもたらす人類のネクストライフスタイルとは?目を離すことができない注目の最前線を追います。

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ビットコインとSECの戦い②ビットコイン現物ETF承認後に何が起こるのか?

ビットコインとSECの戦い②ビットコイン現物ETF承認後に何が起こるのか?

現物ETFの申請後に何が起こるのか?

現物ETFの申請後に何が起こるのか?

今回のメルマガでは、ビットコイン現物ETFにフォーカスして、2023年10月中旬の承認の可能性と、承認後にどのようなシナリオが想定されるのか、について深掘りしていきたいと思う。

先週のメルマガでは、現物ETFと先物ETFの違いとして私が認識している部分を簡単に書かせていただいたので、合わせてご覧いただけると全体の理解が早いと思う。

八木編集長FOCUS

ビットコイン現物ETFの申請について

早速本題に入っていく。前回のメルマガの重要な点を少しおさらいすると、米連邦控訴裁判所が8月29日、米SEC(米国証券取引委員会)が昨年、暗号資産(仮想通貨)運用大手のグレースケール(Grayscale)が提出したビットコイン投資信託をETF転換する申請を却下したことについて、見直すよう命じた動きが、結果的にビットコイン現物ETFの承認を急がせるような判決になったという点。

 

仮にSECが、ビットコインの現物ETFを承認しないということが起こるとすれば、「先物ベースのビットコインETFを認め、ビットコイン現物ETFを否定するという正当な理由はない」と述べた裁判所の見解を丸ごとひっくり返すような、ビットコイン先物ETF承認の撤回といった選択肢くらいしか考えられない。

もしも先物ETFの承認を撤回するようなことが起こってしまったら、SECの存在意義すら疑われるため、実際に起こる可能性は極めて低い確率だろう。よって、このニュースはSECがビットコイン現物ETFを承認する可能性が高まったと捉えてよいだろう。

そして、ビットコインの現物ETF承認に対する、SECのパブリックコメントの期限は2023年10月中旬だ。混沌とした雰囲気の暗号資産市場に少なくともポジティブな要素が生まれる可能性があるということは頭の片隅にでも置いておきたい。

ビットコイン現物ETFの承認が起こった時に想定されること

では、ビットコイン現物ETFの承認があった場合に、ビットコインの価格の急騰があるのだろうか。すでにビットコイン現物ETFはカナダやドバイ等、いくつかの国で承認実績があるが、その事実が価格に対して大きくポジティブに働いたようには思えない。

 しかし現物ETF承認後に、デジタル資産として世界の証券市場から徐々に認められる可能性ももちろんある。ビットコインは、デジタルゴールドと呼ばれていたこともあるように、金の現物ETFが承認された時と同じようなチャートを描くかもしれない。承認後には直近の相場と同様、横ばいか上向きになってもおかしくない要素は揃っている。

ビットコイン現物ETF承認後、最も注目していること

最後に、私自身がビットコイン現物ETF承認後に注目していることを書いて終わりたい。今までの内容を整理すると、ビットコイン現物ETFの承認は2024年上半期までには起こる可能性が高い。そして、承認時の急騰は限定的であるものの、2024年のビットコイン半減期も追い風となり、トレンドが転換する機会に恵まれることになると思う。

しかし最も注目しているのは、ビットコイン現物ETF承認後に、アルトコインのETFが承認されるのかどうか。ここが暗号資産市場にとって極めて重要であると思っている。暗号資産がほかの証券等と同様、金融市場である種の市民権を持つことができるかどうか、暗号資産の価値に対してお墨付きが付くかどうかは、2024年から2025年の最も重要なトピックといっても過言ではない。

グレースケールが米SECに勝訴 ビットコイン現物ETF承認を大きく後押し

[Iolite記事]
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