NIDT(日本アイドルトークン)とは?チャート・価格推移と将来性を最新情報で解説

監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto

慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年8月20日

倉本 佳光

「NIDT 買えない」という検索が増えていますが、結論から言うとNIDT(日本アイドルトークン/Nippon Idol Token)は現在も購入できます。変わったのは購入先です。以前案内されていたDMM Bitcoinは2024年の不正流出事件を受けて事業を廃止しており、口座・資産はSBI VCトレードへ移管されました。もう一つの取扱先だったcoinbookも、2025年にBACKSEAT暗号資産交換業株式会社へ社名を変更しています。

本記事では、NIDTの基本情報、特徴、評判、メリット・デメリット、価格推移、現在の買い方、将来性を判断するポイントまで、確認できた一次情報にもとづき整理しました。特定の銘柄の購入や投資行動を推奨するものではなく、値踏みのための判断材料の提供を目的としています。

免責事項(投資助言ではありません)

本記事は、仮想通貨に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。

利益相反に関する開示:本記事を掲載するBitLendingは、暗号資産レンディングサービスを提供しています。記事内には当社サービスへの導線が含まれる場合がありますが、特定の投資行動や暗号資産の貸出を推奨するものではありません。

NIDT(日本アイドルトークン)は今も買えるのか

結論として、NIDTは現在もSBI VCトレードとBACKSEAT(旧coinbook)で購入できます。「買えない」という不安の正体は、以前の主要な購入先だったDMM Bitcoinが2024年に大規模な不正流出事件を起こして事業を廃止し、口座・資産をSBI VCトレードへ移管したことにあります。かつての案内のままDMM Bitcoinを探しても見つからないため、「買えなくなった」と誤解されやすい状況です。

この記事では、まずNIDTがどんなプロジェクトかを確認したうえで、評判やメリット・デメリット、価格推移、現在の具体的な買い方、将来性を判断するための視点までを順番に整理します。

NIDT(Nippon Idol Token)公式ロゴ

NIDTとはどんな仮想通貨か

NIDT(Nippon Idol Token/日本アイドルトークン)は、株式会社オーバースが手がける「IDOL3.0 PROJECT」に関連する暗号資産です。秋元康氏が総合プロデューサーを務め、ファンがNIDTを保有・活用することでアイドルグループの運営や特典に関わる仕組みが特徴です。投機目的の一般的なアルトコインというより、推し活のためのユーティリティトークンとして設計されています。

項目 内容
正式名称Nippon Idol Token(日本アイドルトークン)
発行体株式会社オーバース
関連プロジェクトIDOL3.0 PROJECT(WHITE SCORPION/Rain Tree)
総合プロデューサー秋元康氏
IEO実施日2023年3月29日〜
総発行枚数10億枚
IEO販売価格1枚5円
現在の主な取扱取引所SBI VCトレード、BACKSEAT(旧coinbook)

《出典》
運営会社サイト|株式会社オーバース
NIDT(ニッポンアイドルトークン)の価格チャート・将来性と今後・買い方を徹底解説|coinpost

IEOとして発行された経緯

NIDTは、2023年3月29日より暗号資産交換業者2社(当時のDMM Bitcoin・coinbook)を通じてIEOで販売されました。IEOは日本国内では実施例が限られており、NIDTは国内4例目のIEOとされています。仮想通貨初心者の方は、まず仮想通貨口座の開設方法から確認しておくと、この先の内容が理解しやすくなります。

《出典》
「Nippon Idol Token(NIDT)」のIEOを3月29日より暗号資産交換業者2社にて実施|株式会社オーバース

💡 用語解説:IEOとは? ▼ 開く

■ IEO(Initial Exchange Offering)とは?

暗号資産交換業者が審査したうえでトークンを販売し、発行体が資金調達を行う仕組みです。取引所を介さずにトークンを直接販売するICOと異なり、登録業者の審査を経ている分、情報開示の水準が一定程度確保されます。

  • 確認点:審査を通っていることは信頼性の一つの目安になりますが、価格が上がることを保証するものではありません。
  • 注意点:IEO直後は流通量が限られ、価格が大きく動きやすい傾向があります。

この記事での読み方

NIDTのIEO価格(1枚5円)は、この記事後半の価格推移を理解するための基準値として使います。

NIDT保有で得られる推し活特典のイメージ

NIDTの特徴とできること

NIDTは売買による値上がり益だけでなく、保有・使用そのものに用途がある点が一般的なアルトコインと異なります。公式サイトで案内されている主な用途は次のとおりです。

  • アイドルグループ関連のNFTの購入
  • 投げ銭・グッズ購入などファン活動での利用
  • ライブ・イベントのチケット購入
  • 運営に関する投票権の行使
  • 限定イベントへの招待

《出典》
NIDTホワイトペーパー|NIDT公式

NIDT保有者だけのVIPチケット・特典会

WHITE SCORPIONのメンバー紹介(2023年撮影)

NIDTを活用した特典のうち、読者からの関心が高いのが所属アイドルグループのライブにおける最前方エリア「VIP」チケットの抽選対象になったり、特典会に参加できたりする仕組みです。SBI VCトレードとオーバースは、NIDT購入者を対象にしたVIPチケット抽選販売キャンペーンを複数回実施しています。ここで、対象となっている2つのアイドルグループの現状を紹介します。

WHITE SCORPIONは、秋元康氏が総合プロデュースする11人組グループで、2023年10月7日にデビューしました。2026年8月12日には9作目のデジタルシングル(2026年10月16日配信)が発表され、9月11日のワンマンライブ(KT Zepp Yokohama)はチケットが完売するなど、活動を継続しています。公式サイトはこちらのWHITE SCORPION公式サイトで確認できます。

Rain Treeは、同じく秋元康氏がプロデュースするグループです。2025年1月に17人でデビューしましたが、2025年12月末をもってメンバー1名が活動を終了し、2026年8月時点では16人体制で活動しています。2026年8月時点でも新曲のリリースイベントや海外公演(12月にソウルでのコンサート)が発表されるなど、活動範囲を広げています。公式サイトはこちらのRain Tree公式サイトです。

《出典》
NIDTでの購入限定WHITE SCORPIONワンマンライブVIPチケット抽選販売キャンペーン|SBIホールディングス
NIDT取扱い記念、WHITE SCORPION・Rain Tree NFTプレゼントキャンペーン|SBIホールディングス
黒澤禾恋 活動辞退のご報告|Rain Tree公式サイト

メタバース・海外展開の現状

バーチャル東京タワーでのWHITE SCORPIONライブ配信

IDOL3.0 PROJECTは、メタバース空間でのライブ配信や海外ファンの獲得にも取り組んできました。過去には「バーチャル東京タワー」というメタバースアプリ内でWHITE SCORPIONのライブ配信イベントが行われています。メタバースと仮想通貨の関係を先に確認しておくと、この展開の位置づけがつかみやすくなります。

NIDTに関する評判・口コミのイメージ

NIDTの評判・口コミ

NIDTに関する評判は、「推し活の一環として楽しんでいる」というファン目線の声と、「値動きが読みにくい」「投資対象としては判断しづらい」という投資目線の声に分かれる傾向があります。前者はVIPチケットや特典会といった保有者限定の特典を評価する声が中心で、後者は後述する流動性の低さやボラティリティの高さを指摘する声が中心です。

NIDTは一般的な暗号資産と異なり、値上がり益そのものよりファン活動での実用性を重視して保有されているケースが多い点は、評判を読み解くうえで踏まえておきたいポイントです。

NIDT保有のメリットのイメージ

メリット

  • 秋元康氏という実績あるプロデューサーが関わっており、企画力・話題化の面で一定の期待ができる
  • WHITE SCORPION・Rain Treeの2グループ体制になったことで、単一グループへの依存度がIEO当初より下がっている
  • NFT購入・投票権・VIPチケット抽選など、値上がり以外の実用的な保有動機がある
  • 公式サイトではステーキングへの対応も予定として案内されている(時期は未定)

デメリット・リスク

  • 流通量が少なく、価格変動(ボラティリティ)が大きくなりやすい
  • 発行枚数の一部は段階的に市場へ解放される設計(ロックアップ)になっており、解除のタイミングで需給が変化する可能性がある
  • WHITE SCORPION・Rain Treeという特定プロジェクトへの依存度が高く、活動状況の変化がトークンの価値に直結しやすい

《出典》
NIDTホワイトペーパー(発行スケジュール)|NIDT公式

💡 用語解説:ロックアップとは? ▼ 開く

■ ロックアップとは?

発行済みのトークンをすぐに全量流通させず、あらかじめ決めたスケジュールに沿って段階的に市場へ解放する仕組みです。NIDTでは、IEO後の数年をかけて段階的に解除される設計が公表されています。

この記事での読み方

解除そのものは公表済みの設計にもとづくもので不正ではありませんが、解除のたびに市場に出回る量が増えるため、価格への影響が出ることがあります。現時点の解除進捗については一次資料での確認が取れていないため、本記事では断定的な数値を記載していません。

NIDTの価格推移とチャートの見方

NIDTの価格は、IEO時の1枚5円から2023年9月に125円前後まで上昇した後、下落局面に入り、2026年に入ってからは数円台で推移していると報じられています。短期間で大きく上下しているため、直近のどの時点を見るかによって印象が大きく変わる銘柄です。

正確なリアルタイム価格やローソク足チャートは、本記事の数値のように時間とともに古くなってしまうため、現在の取扱取引所の取引画面で直接確認することをおすすめします。以前案内されていたDMM Bitcoinは事業を廃止しており、NIDTの取扱いはありません。現在は次の2社で確認できます。

《出典》
NIDT(ニッポンアイドルトークン)の価格チャート・将来性と今後・買い方を徹底解説(2026年4月7日更新)|coinpost

NIDTは今どこで買える?「買えない」と言われる理由

「NIDT 買えない」と検索される最大の理由は、かつての主要な購入先だったDMM Bitcoinが2024年5月に約482億円相当のビットコイン不正流出事件を起こし、その後事業を廃止したことにあります。DMM Bitcoinの口座・預かり資産は、2024年末から2025年にかけてSBI VCトレードへ順次移管されました。

《出典》
お客様の口座及び預かり資産のSBI VCトレードへの移管について|DMM Bitcoin

現在の取扱取引所

2026年8月時点でNIDTを取り扱っているのは、主に次の2社です。SBI VCトレードの詳しい特徴や、取引所ごとの手数料の違いもあわせて確認しておくと、口座選びで迷いにくくなります。

  • SBI VCトレード:現物の取引所サービスで取扱い。1NIDTから注文可能。
  • BACKSEAT(旧coinbook):2023年のIEOを実施した交換業者。2025年4月21日付でBACKSEAT暗号資産交換業株式会社に社名変更。板取引に対応。

《出典》
ニッポンアイドルトークン(NIDT)の取引情報|SBI VCトレード
BACKSEAT暗号資産交換業株式会社 公式サイト

NIDTの将来性を判断するポイント

2026年1月13日、abc証券株式会社と株式会社オーバースが戦略的業務提携を締結したと発表されました。確定しているのは、この業務提携の締結そのものと、CROSS FM(福岡)でのRain Treeによるラジオ番組展開、バーチャルライブ空間「META CAMELOT」の試行開始といった一部の取り組みのみです。NFTチケット・限定デジタルグッズの発行、多言語対応メタバース空間の開発、そしてabc証券の金融商品取引業ライセンスを活用したセキュリティトークンの活用・二次流通市場の整備は、いずれも今後推進予定・想定段階の施策として案内されており、実施時期や提供開始時期は明らかにされていません。

《出典》
abc証券株式会社、株式会社オーバースと戦略的業務提携締結のお知らせ|abc株式会社

所属アイドルの人気動向とNIDTの関係

NIDTの価値は、WHITE SCORPIONやRain Treeという特定のアイドルグループの人気度と結びついた設計になっています。いずれかのグループの人気が大きく伸びれば、VIPチケットや特典会をめぐる需要が高まり、NIDTを保有する動機自体が今とは変わる可能性があります。一方で、アイドルの人気は必ずしも右肩上がりとは限らず、活動休止やメンバーの卒業といった変化も起こり得るため、アイドルの活動動向とNIDTの価格・流動性が常に連動するとは限らない点にも注意が必要です。

特定銘柄の値動きに賭けるのではなく、保有資産全体でリスクを分散したい場合は、値動きの荒い銘柄に偏らない運用方法も選択肢の一つです。

購入前に確認したい注意点

NIDTは秋元康氏という知名度のあるプロデューサーが関わっているため怪しい銘柄という印象は薄いですが、「投資商品」ではなく「ファン向けのユーティリティトークン」であるという前提を保有前に整理しておくことが重要です。値上がりを目的に保有すると、流動性の薄さによる想定外の損失につながりかねません。仮想通貨全般の怪しさの見分け方は仮想通貨投資詐欺に騙されないためのポイントで整理しています。

「売れない」と感じやすい理由

「nidt 売れない」という検索も見られますが、これは詐欺や取引停止ではなく、取扱銘柄としての流通量・取引量が限られているために、板が薄く希望する価格・数量で売却しづらい場面があるためと考えられます。まとまった数量を売却したい場合は、価格への影響が出やすい点を踏まえておく必要があります。

売却して利益が出た場合は、他の暗号資産と同様に課税対象になります。詳しい計算方法は仮想通貨の税金完全解説で確認できます。

NIDTのまとめイメージ

まとめ

NIDTは、DMM Bitcoinの事業廃止という大きな変化を経て、現在はSBI VCトレードとBACKSEAT(旧coinbook)で購入できる状態が続いています。秋元康氏プロデュースのWHITE SCORPION・Rain Treeという2グループ体制のもと、VIPチケットや特典会といったファン向けの実用性を持つ点が特徴で、値上がり益だけを目的とした一般的なアルトコインとは性格が異なります。

価格変動が大きく流動性も限られるため、保有する場合は投資商品としてではなく、推し活の一部としてどこまで許容できるかという視点で判断することをおすすめします。