BitLending|最高利率10% 預けて増やす暗号資産レンディング
米国インフレは鈍化が留まっている|ビットコイン予測 今週のポイント2023.12/11-17

米国インフレは鈍化が留まっている|ビットコイン予測 今週のポイント2023.12/11-17

今週のビットコイン市場のポイント
2023.12/11 〜 17

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


暗号資産ポートフォリオの変更

今週のポートフォリオの変更はありません。



先週のビットコイン市場の振り返り

 先週、米国金融市場では、週末8日(金)に発表される雇用統計(失業率、非農業部門就業者数)の意識があり、株式市場では前半やや甘い展開が続きました。ただ8日に発表された内容では、失業率が3.7%と前月の3.9%より低下し堅調さを示しましたが、非農業部門就業者数19.9万人増加の内容を好感し株式市場は上昇しました。

その内容としては、全米自動車労組(UAW)のストライキ終結で約3万人増加したほか、俳優労組のストライキ終結でも約1.7万人増加したことが大きな要因であり、それを除いてみれば足下で雇用は緩やかながら鈍化しているとの判断でした。ただ時間あたりの賃金は、前月比+0.4%と予想の+0.3%を上回り、今年最大の伸びを示し加速しています。

 このような金融市場の動向を見ながら暗号資産市場では、BTCが週初ドルベースで4万ドルから4万4,000ドル台への動きを見せ、大きく上伸しましたが、その後の上値は重く週末に向けてもみ合いとなりました。

週半ばに640万円台への動きもありましたが、ドル円相場が円高方向への動きとなった事で円ベースでは630万円台前半で終えています。ETHは34万円台、XRPは95円台で週末を迎えています。

今週の注目の経済イベント

 今週は米国、欧州、英国などで金融政策に関する会合が予定されており、2024年に向けて世界的な金融政策の方向性が示される週となります。

まず米国でFOMCが開催されますが、前日に発表される11月消費者物価指数(CPI)はコア指数(食品とエネルギーを除く)で前月比+0.3%と前月の+0.2%から加速し、前年同月比でも4%の上昇が予想されており、インフレの鈍化が留まっていると示すことになりそうです。また先日発表された雇用統計11月では、雇用者数と賃金の伸びが予想を上回り、失業率は低下し労働市場の強さが示されました。

パウエルFRB議長はまだ続いているインフレと根強い物価上昇の圧力についてリスクを認め、FOMCでは政策金利を据え置くと見込まれます。

翌日開催されるECB(欧州中央銀行)の会合では、来年4月の0.25%利下げを期待する市場の予想を抑えると思われます。ユーロ圏でのリセッションの可能性はあるもののインフレの危険がなくなったと確信はしていないため、データをさらに確認したい考えと思われます。

イングランド銀行は3会合続けての政策金利据え置きが予想されます。市場では来年6月に利下げを開始すると見ています。

このように欧米市場では来年の利下げについての期待が高まっていますが、各中央銀行はタカ派的な姿勢を示し予想を抑えるものと考えられます。

金融市場は中央銀行の動向を見ながらの展開となると思われますが、米国のCPIの結果によっては大きく振れることも考えられ注意が必要です。

今週は重要指標の発表が続く

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

暗号資産市場は金融市場の様子を見ながら神経質な展開が想定されます。特に年末での利益確定の動きなども考えられ、値動きの荒い展開があるかもしれません。

日本では来週の日本銀行の金融政策決定会合に先立ち日銀短観が発表されます。先週植田日銀総裁の発言から急伸した円高の動きもあり、注目をしておきたいと思います。