
今週のビットコイン市場のポイント
2023.11/13 〜 19
暗号資産積立ポートフォリオについて
毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。
購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。
暗号資産ポートフォリオの変更
今週のポートフォリオの変更はありません。
先週のビットコイン市場の振り返り
先週の暗号資産市場は週後半に出た支援材料から上値にトライする場面を見せました。週初XRPが上昇して始まりましたが利益確定売りもあり、全体としてもみ合い症状となっていました。
9日に入り、まずSECがグレイスケールと「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」のビットコイン現物ETFへの転換について協議を開始したというニュースが伝わり、暗号資産市場での動きが高まりました。
その後、資産運用大手であるブラックロック社がイーサリアム(ETH)の現物型ETFについて上場申請を行うとのニュースも伝わり、ETHが30万円台、BTCが570万円台へ上昇する動きとなり、その後週末に若干押して終了しています。BTC562万円程度、ETH31万円台、XRP100円台の状況です。
今週の注目の経済イベント
米国金融市場は10年国債利回りが4.5%~4.6%程度の落ち着いた取引となり、株式市場も小幅な動きとなっていましたが、9日にIMF(国際通貨基金)での講演でパウエルFRB議長が「インフレ率はこの1年で低下したが、目標である2%を依然として上回っている。適切な追加利上げを判断するために会合ごとに決定をする。」とコメントし、利上げについて「適切なら躊躇無く利上げを行う」としました。
このコメントを受けて米国株式市場は9日にNYダウ平均で220ドル下落する調整となりましたが、金融市場全体では「金融政策は今後利下げに向かう」との考えが支配的で週末には落ち着いた動きとなっています。
今週は14日に米国、17日にEUでCPI(消費者物価指数)の発表があり、欧米でのインフレ動向がどのようになっているのか関心が集まります。また中国では鉱工業生産指数、小売々上高、新築住宅販売価格の発表があり、心配される景気の動向が注目されます。また米国でも製造業を中心とした発表が相次ぎ、景気の減速が金融政策に影響を与える可能性もあるだけにCPIとともに市場が注目すると思われます。
今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し
金融市場全体としては、12月のFOMCに向けて各指標の結果に一喜一憂するもみ合いを想定しており、暗号資産市場についても同様と考えていますが、先週と同様に現物型ETFに関する検討状況によっては、一段高する可能性もあり気の抜けない状況が続きそうです。