
今週のビットコイン市場のポイント
2023.11/6 〜 12
暗号資産積立ポートフォリオについて
毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。
購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。
暗号資産ポートフォリオの変更
今週のポートフォリオの変更はありません。
先週のビットコイン市場の振り返り
先週の暗号資産市場では、BTCで週初515万円程度から始まり、11月2日には525万円台へ進み週末は518万円台で終了する比較的落ち着いたもみ合いで展開しました。
そうした中、暗号資産取引所のBitfinexが10月30日に出したBTCレポートでは「BTCの強気相場はまだ始まったばかり」と長期的な強気のコメントが出され、またジョージ・ソロス氏の右腕と言われたスタンリー・ドラッケンミラー氏が「BTCは金と同じく信頼が持てるブランドになった」とコメントしBTCを巡る話題が提供されていました。
また11月2日にはドバイの金融規制当局(DFSA)がXRPの使用を承認し、ドバイ国際金融センターでの流通が可能となり、その発表を受けてXRPが堅調な動きを見せています。

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今週の注目の経済イベント
米国金融市場では10月31日のCB(コンファレンスボード)消費者信頼感指数、11月1日のISM製造業景気指数の発表で、いずれも景気の鈍化を示す内容であったことから株式市場は堅調な展開を見せました。さらに1日FOMC後のパウエルFRB議長の発言から「FRBの引き締めは終了へ向かい、引き下げを探る段階」との見方が強まり、米国債利回りが大きく低下するとともに株式市場はさらに上昇して週を終えています。先週、米国株式市場の3指数はNYダウ平均+5.0%、S&P500+5.8%、NASDAQ+6.6%となっています。
米国金融市場では、FRBの引き締め政策が長期化すると考えられていましたので、その反動で大きく戻した形となったと思われます。暗号資産市場はその前にBTCを中心としてショートポジションが解消していたこともあり、目立った動きにならなかったものと考えられます。
今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し
今週は日本、米国、中国で貿易収支の発表があり、日米金融当局の会合が終わったところですので、為替動向への影響には注意が必要です。しかし、これら以外には目立ったイベントがありませんので、全体としては小動きの週となるのではないでしょうか。
ただ米国金融市場では「来年6月には利下げ」との観測がでており、米国10年債利回りは4.5%台まで低下しました。パウエル議長はコメントの中で「長期債利回りの上昇が引締め効果を代わりに発揮した」との考えを示していましたので、この急速な利回り低下はFRBの考えと反するものと思われます。
今週以降、12月のFOMCまでの間、米国金融当局の考え方と市場の期待する利下げ観測との綱引きの展開による上げ下げが繰り返されるのではないかと思われます。
暗号資産市場はこうした金融市場の動きに振らされる事も考えられますが、先週同様にBTCのドルベースで35,000ドルを意識したもみ合いが続くと考えています。一方、独自の動きを見せるXRPには注目したいと思います。