今週のビットコイン市場のポイント
2024.5/13 〜 19

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

ゴルディロックス相場の中での複雑な動き

先週の米国金融市場は、株式と債券市場で対照的な動きを見せました。株式市場では、いわゆるゴルディロックス相場、すなわち経済が適度に温暖で、インフレ圧力が高まりすぎず、金融緩和の余地があるとされる状況が見られ、ニューヨーク証券取引所のダウ工業平均株価は連日の上昇を遂げ、5日間の連続上昇という結果に終わりました。

この株価上昇は、主要企業の好調な業績報告と、市場参加者たちの前向きな期待感に支えられたものでした。しかし、市場の一角では慎重な声も上がっています。特に金融政策に関して、金融当局の高官からは金利を現在の高水準で維持する意向が示されました。これにより、債券市場では米国10年国債の利回りが4.4%台後半から4.5%の範囲で推移。高金利の継続が示唆される中、投資家の間でリスク回避の動きが強まりました。

S&P500やNASDAQにおいては、週の後半に上値が重くなる展開があり、市場はもみ合いとなりました。これは金融政策の先行き不透明感と、一部のハイテク株を中心に利益確定売りが入ったためと見られます。

全体として、先週の市場は二面性を持つ展開となり、投資家は株式市場のポジティブな動きを受けても一方で金利の動向に警戒感を強めています。これからの市場の動きは、金融政策の方向性や経済指標の発表がカギを握ることになりそうです。今後も市場参加者は、両市場の動向を注視し、適切なリスク管理を行っていく必要があるでしょう。

ビットコインマーケット

ビットコインの戦略的動向と市場の反応

先週の暗号資産市場は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など主要通貨を中心に、一貫性を欠く展開が見られました。週初には、ビットコインが64,000ドルを目指す動きを見せましたが、金融市場全体の不確実性や投資家のリスク回避姿勢の強まりを背景に、その後は上値が重くなりました。

BTCは週を通じて61,000ドル台での取引が主となり、終わりにかけては950万円台半ばで安定。イーサリアムも同様に45万円台半ばでの動きが続き、リップルは80円程度での取引が続きました。これらの価格動向は、米国金融市場の金利の動向や、株式市場のゴルディロックス相場と連動する形で影響を受けています。

特にビットコインにおける64,000ドルへのチャレンジは、一時的な市場の楽観論を反映していたものの、高官からの金利高水準維持のコメントが重くのしかかり、上昇幅を制限する結果となりました。暗号資産市場全体もこれに連動し、比較的小幅な価格変動に留まる展開が見られました。

投資家は、米国金融市場の動向に敏感であり、その影響を直接的に受ける傾向が強いことが再確認されました。ビットコインやその他の主要暗号資産は、今後も金融政策の発表や経済指標に左右される可能性が高いと見られています。そのため、市場参加者はこれらの要因を密に監視し、適切な投資戦略を立てることが求められるでしょう。

全体的に見て、暗号資産市場は引き続き不安定な要素を抱えており、市場の先行き予測は難しい状況が続いています。市場の波を読むことが、今後の投資成功への鍵となりそうです。

今週の注目の経済イベント

先週はオーストラリアと英国で中央銀行の金融政策が決定され、両国とも政策金利は据え置きとなりました。オーストラリアでは物価上昇を懸念するコメントがありましたが、英国では今後インフレは落ち着くとの見通しのもと金利引き下げに向けてのコメントが出されました。

こうした中で米国では前回のFOMCでパウエル議長の「次は利上げではなく、利下げになる」とのコメントから市場では金利引き下げ期待が高まり、一方で金融当局高官からは高い金利水準を継続するコメントがあり、その綱引きが続いています。

今週14日に生産者物価指数、15日に消費者物価指数の発表があり、今後の方向感を考える重要な発表となります。その結果次第で、ゴルディロックス相場が続くのか、あるいはインフレを意識した株式市場の調整場面を迎えるのか、大変注目されます。

ゴルディロックス相場

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

金融市場の影響とインフレデータへの注目

今週の暗号資産市場は、引き続き金融市場の動向に大きく影響される見込みです。特にビットコインやイーサリアムなどの主要暗号通貨は、先進国の金融政策や経済指標の発表に敏感に反応する傾向にあります。その中でも、この週の注目点はインフレデータの発表です。

最近の市場では、米国を含む多くの国でインフレ率が高止まりしている状況が見られ、これが暗号資産市場にどのように作用するかが鍵を握っています。具体的には、インフレが予想よりも継続していることが明らかになった場合、暗号資産の価格に下振れリスクが生じる可能性があります。これは、投資家がリスク資産から避難し、より安全な資産へとシフトする動きが強まるためです。

投資家は、今週公開されるインフレデータを密に監視し、市場の反応を見極めることが重要となります。インフレが予想以上に高い場合、中央銀行によるさらなる金利引き上げの可能性が高まり、その結果、暗号資産市場にとっては不利な環境が広がる可能性があります。逆に、インフレが緩和する兆候が見られれば、市場のリスク許容度が高まり、暗号資産に対する投資意欲が復活するかもしれません。

さらに、他の経済指標や政治的イベントも市場に影響を与える要素として考慮する必要があります。今週は、市場参加者がこれらの情報を基にした戦略的な投資判断を下すことが求められます。安全な投資を心がける一方で、市場の変動に応じた柔軟な対応が暗号資産投資の成功には不可欠です。

結論として、この週の暗号資産市場は不確実性が高く、投資家は十分な情報収集とリスク管理を行うことが推奨されます。市場の波に乗り遅れることなく、適切なタイミングでの行動が求められるでしょう。



暗号資産ポートフォリオの変更

2月・3月・4月はBTC・ETHを割高とみて、積立をスキップし、キャッシュでプールしています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.12.11]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
16

合計積立金額
1,600,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %