祝ETF承認!3分で要点解説!
2024.01.12
今週は現物ETF承認の話題でXも盛り上がっていた。カウントダウンまでされる状況で価格が上がって欲しいビットコイナー達のポジティブコメントでタイムラインが溢れていた。
さて、本日は余計な話は置いといて忙しいあなたのためにサクッと今回のイベントについて要点を5分で解説する。(1/11作成)
今回の現物ETFは歴史的快挙である
先ずここを押さえて欲しい。
最初のETFの申請は実は2013年に遡る。仮想通貨交換業者であるジェミナイのウィンクルボス兄弟によって申請された。今回10年越しに承認されたことは歴史的な出来事である。
ただの電子データが金融商品になった
更にここで重要なことは、そもそもBTCが誕生してから約15年ということだ。たった15年で現物でも無くただの電子データに価値を認めて金融商品として扱われることがどれだけすごいことかを感じて欲しい。
11社の同時承認は公平性を保つため
今回13件の申請中11件が同時に承認された。この11件に差は無い。楽天証券でS&P500を買うのとSBI証券でS&P500を買うのと同じ意味だ。何故同じタイミングで承認したのかというとシンプルに平等を保つ為だ。ブラックロックだけ先に承認おりたら不満爆発だ。今回の現物ETFは各社手数料を下げるしか競争ポイントが無いのだ。承認が降りなかった2件は申請したばっかりだったので現在審査段階である。
日本人が現物ETFを買えるわけではない
さてこれだけ盛り上がっているのだから何か我々の生活にも変化があるのだろう!残念ながらそうではない。むしろ我々日本人には直接は関係の無い話だ。アメリカ国民は証券会社で購入できるので分別管理の安全の元、仮想通貨に投資をできるメリットは非常に大きだろう。アメリカは州で税金のルールも異なるので一概には言えないが、現物と証券でBTCを保有できることは資産の分散にもつながる。
日本で現物ETFが買える未来が来る可能性はある
では楽天証券やSBI証券で現物ETFが買える未来はくるのだろうか?これは最新の金融庁のパブリックコメントを参考にすると「無い」というのが回答だ。他国はどうであれ顧客保護の観点からも現状十分な水準は満たしていないとのことだ。しかし、その後SBIが先物か現物かには言及はしていないが暗号資産ETFをやると発表はしているので水面下で進めているはずだ。なのでETFが商品化されるとするのであればSBI証券やマネックス証券あたりでリリースされる未来は来る可能性はある。
BTCの現物ETFが成功するデメリットもある
これはBitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏が先月コメントを出している。ETFを販売するということはもちろん市場からBTCを買うということになるのだが、各社が大量のBTCを保管することでBTCのトランザクションが滞る可能性がある。そうなるとBTC をマイニングする人たちが掘れなくなり、トランザクションが遅くなったり手数料が高くなったり、マイナーの生態系が変化することでBTC自体に何かしらの問題が生じる可能性があると彼は危惧している。
発表でBTCの価格上昇を期待していたのに!この嘘つき
前回の最高値更新は先物ETFが承認された時だった。このことから今回の現物ETFの承認には最高値更新の大きな期待がよせられていたが対して価格は動かなかった。これは前日のSECの誤報の影響がとにかく大きい。誤報の後の急上昇で大きな資金を入れている機関投資家などが売りを出した。予行練習と囁かれているが、逆を言えば誤報のメリットもあったようにも思う。あれがあったから上にも下にも警戒して本発表の際には大きな価格のボラも無く、どちらかというと買い増ししたほうが良いのではという雰囲気でETHなどの通貨も価格が上昇した。故意による誤報なのか偶然なのかは、神のみぞ知る。間違いないのはあの誤報で儲けた人が居るということだ。
ETHの現物ETFはすぐには承認されない
今後の期待としてETHの現物ETF承認の期待があるが、これは全く別物だ。SECのゲンスラー氏もコメントしているが、BTCはあくまでBTC、他の暗号資産の証券問題はまだクリアされていない。ETHの証券性もまだ答えが出ておらず、まだ必要なステップは沢山あるだろう。グローバルでみると実はカナダではETHの現物ETFもすでに始まっている。BTCの先物ETHの時もだが、カナダは全体的に早い印象だ。とは言え、世界の金融市場で言えば当然アメリカなのだ。アメリカのインパクトがグローバルに影響を与えるのは歴史が証明している。
まとめ
既存金融から多数の巨大プレイヤーが参入することでBTCの資産性がより固くなった!
※ナガトモ個人の所感になります。エンタメとしてお楽しみください。