本年もIolite(アイオライト)をご愛読いただき、誠にありがとうございました。来年も情報の質にこだわった誌面の構成と情報配信に、編集部一同精進してまいります。

年末には2023にWeb3.0領域で起こった出来事に、私を含めた編集部の見解を込めた記事の配信は行われるものの、本メルマガの年内の配信は最後になるため、メールでのご挨拶となり恐縮ではございますが、いつもご愛読いただいている読者様へのご挨拶を申し上げます。

八木編集長FOCUS

 さて、私たちにとって本年は何よりもIolite(アイオライト)の創刊に至ったことが印象深い出来事であった。2021年入社1ヶ月目で決意して以来、長らく目標としていたあたらしいブランドの立ち上げは、ミルクのなかにエスプレッソを注がれたときの光景のように、不安や緊張のなかから、渦を巻いて高揚感が溶け出していた。何もないところに形のあるものを生み出す経験は、これからの人生においても糧になるような貴重な経験をさせていただけたと思う。

直近では、創刊5号目の発売前にAmzon部門別ランキング1位を取ることができたことも強烈に印象に残っている。ちょうど次号の打ち合わせ中、副編集長の「え!?」という言葉をきっかけに知ることになったが、長らくお世話になっていた編集プロダクションのデザイナーと副編集長と1位の瞬間を共にすることができた。恥ずかしさを忘れ、ハイタッチをしてアスリートが勝利を勝ち取ったときにするような絵に描いたガッツポーズをしていた。正直なところ、誌面の構成やデザイン、中身に関係なく意図してランキングで1位を取ることは出来る。しかし、そのような施策を選択することなく、予約前時点でのランキング1位は、Ioliteの地力を証明していた。少なくともこの会社に入って最も感動した瞬間だった。

 仕事をしていれば十中八九は、心が折れそうになることや理不尽に感じること、疲弊するような経験もあるだろう。それでも不退転の覚悟で巓に旗を立て「悦」に浸っている瞬間は何物にも変え難い。  取材を通して、トッププロの方々と仕事ができた経験も私にとっては宝物になった。バーチャルヒューマンのimmaさんを表紙起用させていただいた時にご一緒した、プロデューサーのSARA(ジュースト沙羅)さんには「誰かが共感し憧れるのは、バランスではなくエゴイズムだ」という言葉をもらった。彼女と彼女のチームは、対面する全ての職人たちにリスペクトがあった。彼女の在り方、彼女の立ち振る舞いを目にすることができてから、Ioliteのブランドの輪郭がはっきりした。

 

サムライギタリストとして、世界中から注目を集めるMIYAVIさんの取材では、撮影に挑むまでの調整とこだわりを目の当たりにした。プロフェッショナルの仕事がどのようなものなのか頭ではなく身体で感じ取れた気がした。時に異端児とも呼ばれる彼が持つ“和”は、人として在るべき姿を教わった。

 プロフェショナルと一緒になれば、自分の無力さに時に絶望することも、強烈に嫌悪感を抱くこともあるが、その経験から得られるものに消費期限はない。絶望を繰り返せば、いつしか積み上げた人としての厚みはきっと後世のために使える時が来るのだろう。

2024年のIoliteは、グローバルへの発信とよりアカデミックな情報配信に挑戦していく  

 2024年のIoliteは、グローバルへの発信とよりアカデミックな情報配信に挑戦していく。Ioliteにしかできないこと、Ioliteらしさを追求した先にあるまだ見ぬ景色をみることが楽しみだ。現状に甘んじることなく、さらに磨いて世に還元することを約束したい。

バーチャルモデル「imma」とは何者なのか 彼女が語る現代の 「あたらしいリアル」とは—

[Iolite記事]
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