週明け月曜日の朝に向けて、11月30日発売のIolite(アイオライト)の入稿作業を行なっている。編集部の作業も、たくさんの方の協力を受けて順調に進んでいるが、今号はイレギュラーなことも多く、通常よりも緊張感のある入稿作業となった。過度なプレッシャーがかかった時に、なぜか楽しくなって正面から受けたくなる私の性格は嫌いではないが、乗り切った後の反動は必ずあって、最近では集中と緩和を覚えつつある。

副腎髄質というところから分泌される、心身を興奮状態にする「アドレナリン」は過剰分泌で枯渇し、次の緊張状態でアドレナリンが分泌されず、無気力・無感情のうつ症状を招いてしまうようだ。人前に出る仕事やプレッシャーのかかる仕事をされている方は、集中して何かを成し遂げた後に、最大限のケアを心がけてもらいたい。

取材を通して、今ではWeb3.0領域だけではなく、金融界隈までさまざまな方とご縁をいただけるようになっている。Ioliteを日頃よりご愛読いただいている読者の皆様のおかげで、Ioliteのコンテンツは日に日に充実していることを本当にありがたく思う。

連絡を直接取り合って取材を進めることもあるのだが、この人はいつ睡眠をとっているのだろうという時間帯に、作業をしてくださった形跡や返信があったりもする。領域でトップを走る方々の影の努力にいつも頭が下がる。遠隔ではあるものの、基準が高い方々と仕事をしていると、自ずと“あたりまえ”も変わってくるもので、昨夜は深夜の3時にシャワーを浴びていたら睡眠不足が祟ったのか気絶しそうになった(笑)入稿が完了したら私も自分の身体を労ろうと思う。

八木Iolite編集長FOCUS

人間の脳の可能性

ご存知の方も多いかもしれないが、シャワーを浴びると閃きが起こりやすいともいわれている。私がシャワー浴びて、閃くことなく気絶をしそうになったことは置いておこう。散歩をしている時にも同様の現象がみられるようだが、これらの受動的な活動をしているときに妙案が生まれるのは、デフォルトモードネットワーク(脳領域)の活性化が関係しているといわれている。面白いことにデフォルトモードネットワークに限っては、集中して何かの作業を行なっている時よりも、受動的な活動をしている時の方が活性化するようである。

また、創造力を測る作業の成績とデフォルトモードネットワークを構成する神経細胞の容積に相関関係があることも明らかになっているようだ。創造力が必要な仕事をされている方は散歩やサウナなど、受動的な活動でデフォルトモードネットワークの活性を促すことを習慣とすれば柔軟な発想を維持できるかもしれない。先日シャワーを浴びている時にふと思った「AIに美意識があるのか」について考えてみた記事も読んでもらえたら幸いだ。

AIに美意識はあるのか? 過熱と流行により取り残されつつある疑念

[Iolite記事]
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