人狼ゲーム(Werewolf)は、140万人のアクティブプレイヤーを抱えるオンラインゲームとして広く知られています。この人狼ゲームがWeb3に進出する新たな展開として、ブロックチェーンプロジェクト「WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)」が立ち上げられました。

今回は、このプロジェクトの詳細や特徴について解説し、人狼ゲームに興味をお持ちの方々にとって必見の情報を提供しましょう。

NFTと背景

WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)とは?

冒頭でお話ししたようにWLF PROJECTは人狼ゲームから派生したブロックチェーンプロジェクトです。 最初にこのプロジェクトがどのようなものなのか、運営元やビジョン、トークン、ロートマップについて解説し、その全貌を見ていきましょう。

運営元は?

WLF PROJECTの運営元は、名前の通りWLF PROJECTです。 この団体は鈴木カズが中心となって運営を行っている団体として知られ、人狼ゲームを無料で開放したことでも知られています。 2011年に鈴木カズによって「人狼ゲーム 牢獄の悪夢」をリリースし、人狼ゲームブームのきっかけを作った組織でもあり、今や人狼ゲームはダウンロード数が1,000万回を超え、累計プレイヤー数が8億人を突破するに至ります。 この大きなコミュニティを活かしたブロックチェーンプロジェクトがWLF PROJECTといえるでしょう。

鈴木カズとは?

次に中心人物の鈴木カズについて説明します。 鈴木カズはもともと広告代理店のプロデューサーとして活動をしており、ゲームクリエイターとしての活動もスタートさせます。その間、様々なプロジェクト設計や新規事業の立ち上げを経験し、その経験が今回のWLF PROJECTへ活かしているのです。 ただ、日本国内でのブロックチェーンビジネスに限界を通じドバイへ移住します。そこで世界市場を視野に入れたプロジェクトとしてWLF PROJECTを立ち上げたのです。

人狼ゲームで知名度を高めていた鈴木カズは、現地ドバイでもこのプロジェクトを評価され、2023年にはドバイ政府からデジタルアーティストとして認定されるに至りました。このように国内外で実績を積み上げている鈴木カズが人狼ゲームの次のプロジェクトとして注力しているのがWLF PROJECTといえるでしょう。

そのビジョンを紹介

WLF PROJECTのビジョンについても紹介します。 WLF PROJECTが掲げるビジョンは「人狼ゲームを世界的なエンターテイメント現象に」です。人狼ゲームを将来的にはサッカーや野球のような世界規模のエンターテイメントへと成長させ、プロの人狼ゲーマーが活躍できる未来を目指すという壮大なものになります。

このビジョンに向かって進むためにWLF PROJECTが重視していることは「信頼」です。お互いの信頼を学ぶために開発されたのが人狼といっても過言ではなく、人狼ゲームを通じて世界中の人々が相互理解を深め、信頼を追求することを進めているのです。

また、具体的なアクションとしてWLF PROJECTでは後述するWLF TOKENの普及を目指しています。 人狼ゲーム経済を発展させるためのガバナンストークンとして開発されたこのトークン「WLF」について、次の項目で解説しましょう。

公式ページのWLFトークンの紹介画像

トークンを使用したプロジェクト:WLF(人狼トークン)

WLFトークンはイーサリアム(ERC-20)のチェーンタイプで運用するトークンです。人狼ゲームの経済圏を構築するために開発されたもので、トークンを利用してイベントの開催を行ったり、プレイヤーやゲームマスターの育成を行うための報酬としたり、活動支援に回すといったことを行います。

また、人狼ゲーム内の決済手段やリアルでのファングッズの売買を行うための決済手段としても用いる予定になっています。

安定化に向けた取り組み

WLFは育成のための報酬やファングッズの売買を行うための決済手段として用いることを想定しているため、WLFの価格上昇と価格の安定化が重要なポイントです。このポイントをクリアするために行うこととしてゲーム内アイテムの売り上げを一部トークンの買戻し資金として活用するといったことを想定しています。加えて安定化の対策として、想定している価格をオーバーするような場合に介入できるよう、あらかじめ買い増し資金をプールして、売り上げとプール金の公開も計画しているのが特徴です。さらに未発行のWLFトークンを市場に供給して抑制方向に介入することも計画しています。

一方で、保有ユーザーにもメリットを用意しています。人狼以外にも様々なゲームコンテンツを計画し、WLFトークンを利用して様々なコンテンツが遊べるようにしたり、利益の分配システムなども予定しています。

人狼ゲームのエコシステム構築が目標

このWLFトークンを通じて、最初は従来のWeb2を利用してスタートを行い、徐々に人狼ゲームをブロックチェーンゲームへ移行させていく予定です。そして最終的には人狼ゲームの経済圏(エコシステム)を構築するとしています。また、適切なタイミングでの上場も検討しているため、注目すべきポイントです。

なお補足としてシチズンコイン(CTZN)もWLF PROJECT内で用意されています。これはオフチェーンコインと呼ばれるブロックチェーンを利用しないゲーム内通貨です。日々のログインボーナスやイベントボーナスとして配布され、プロモーションなどでも利用される予定になっています。現金化はできないものの、従来のスマホゲームで利用されているゲーム内コインをイメージすればわかりやすいでしょう。

プロジェクトのパートナーを紹介

WLF PROJECTのパートナーには複数の企業が参画しています。その中でも特に注目されているパートナーはクリプトリエとオルトプラスです。

クリプトリエは、WLF PROJECTにおいて後述するウォレット連携システム「WLF POCKET」のUI/UXデザインおよびシステム開発支援を担当しています。これによって先ほど紹介したWLFトークンのスムーズな管理を実現しています。

オルトプラスは人狼ゲーム自体の開発を行っています。すでにテスト版をリリースしており、実績やノウハウを蓄積し、WLF PROJECTのコアとなるゲーム部分において十分な支援を実現しています。なお、WLF PROJECTのプラットフォーム部分も協力しており、WLF PROJECTを形にするうえで重要なパートナーといえるでしょう。

他にもスイスの仮想通貨取引所のSwissBorgとも協力関係にあります。上場に合わせて協力が期待されており、実際に船上パーティーのイベントについても共同開催を行っています。

直接関係ではないものの、NFT特化型ブロックチェーンのternoaやWeb3中心のベンチャーキャピタルであるCypher Capitalがイベントなどで協力を行っており、これらの組織も広い意味でのパートナーといえるでしょう。

WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)のロードマップの解説

WLF PROJECTにロードマップが公開されています。その流れはゲームアプリのリリース、ライブ配信プラットフォーム、そして動画プラットフォームのリリースを進めるものとなっています。

まず、ゲームアプリはWOLF-FLOWのテスト版から製品版のリリースを予定しています。このアプリを派生させて、近い将来NFTの要素を入れたゲームを開発しようとしているようです。

さらにライブ配信プラットフォームとして人狼ゲームのリアルタイム観戦を可能とするプラットフォームの開発も予定しています。多言語翻訳の機能を持っておりプレイヤーへの応援だけでなくベッティングの機能も搭載するとしています。

同時に動画プラットフォームも導入を検討しています。これは世界中のユーザーが楽しめるようなプラットフォームで、自動翻訳AIの導入を進めるようです。

このようにWeb3.0に向かってAIなども導入しつつ、人狼ゲームを進化させるのが当面の目標となっています。

データセンターの内部にグリーングロースーパーコンピュータとコントロールパネル

WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)の特徴は?

WLF PROJECTの特徴は人狼ゲームをブロックチェーンゲームにしつつ、そこから派生した様々なサービスを展開し、経済圏を構築するためのシステムを導入していることです。それらについてみていきましょう。

ウォレット連携システムWLF POCKET

WLF PROJECTは「WLF Pocket」と呼ばれる専用ウォレットを利用して仮想通貨のWLFトークンを格納します。WLFトークンに特化しており、入出金や連携サービスからのWLFトークンの受け取り、人狼プラットフォームでのスムーズな決済が可能です。さらにセキュリティにも力を入れており、流出事故などが起こらないための工夫が凝らされています。

プラットフォームWLF WIN

WLF PROJECTは、人狼ゲームの世界に革新をもたらす「WLF WIN」というプラットフォームを開発中です。人狼ゲームをはじめとする様々なコンテンツの入り口となるシステムであるとともに、プレイヤーだけでなく人狼ゲームを観戦するユーザー(オーディエンス)もライブ配信などで楽しめるようなシステムを開発しています。SNSとの連携や人狼ゲームの活性化を目指しているのが特徴です。

そもそも人狼ゲームとは?

人狼ゲームとは、村人陣営と人狼陣営に分かれて勝利を目指す推理ゲームをいいます。

村人陣営は議論を通じて人狼を特定し処刑することで勝利し、人狼陣営は村人の数を減らして同数にすることで勝利します。主な役職には、ゲームマスター、村人、占い師、霊媒師、狩人(以上村人陣営)、人狼、狂人(以上人狼陣営)があります。各役職には特殊能力があり、例えば占い師は毎晩1人の正体を占え、狩人は1人を人狼から守れます。

人狼は夜に村人を襲撃し、狂人は人間でありながら人狼に協力します。ゲームの醍醐味は、自陣営の勝利のために戦略を練り、相手の嘘を見抜き、時に自ら嘘をつくことにあります。

プレイヤーの洞察力、説得力、演技力が試され、奥深い心理戦が展開されることが醍醐味といえるでしょう。

WLFプロジェクトの魅力的なコンテンツ

引用元:https://wlfproject.com/

WLF PROJECT(ウルフプロジェクト)のコンテンツを紹介

WLF PROJECTは、人狼ゲームをベースにした多様なゲームコンテンツを展開するプロジェクトです。ここでは現在開発中のコンテンツを紹介しましょう。

WOLF HUNTER:賞金を競うソーシャルゲーム

TERNOAブロックチェーン上のNFT保有者がX(旧twitter)を通じて毎日アクションを行い、賞金総額10万ドル相当のトークンを争うゲームです。深い森でリスクを取るか安全を選ぶか、勇気が試される点が特徴です。

WLF LAST GENERATION:巨大なAIモンスターと戦う

プレイヤーが協力して巨大なAI制御のモンスターと戦うゲームです。総勢500人のプレイヤーが協力して巨大なAIを倒すエキサイティングさが魅力です。賞金も出されるため、かなり注目されています。

WLF TRIBE:追放バトルに参加

ソーシャルメディア上で行われるコミュニケーションNFTゲームです。チームの人数が多いほど「BAN points」が加算され、敗北のリスクが高まるのが特徴です。戦略的なアクションで相手チームにポイントを送り、自チームの勝利を目指しましょう。

WOLF-FLOW:ユニークな新感覚ゲーム

WOLF-FLOWは、ラップバトルと人狼ゲームを融合させた革新的なゲームです。プレイヤー間の駆け引きをミュージカル風の演出で表現し、観客を魅了します。m-floの☆Taku Takahashi氏が作曲を担当し、ゲーム開発にも参加している注目タイトルです。プレイヤーは購入可能なアバターのコスチュームや声を使用して、個性的なキャラクターでバトルに参加でき、取引で発生するトークンの収益はWLF PROJECTの成長に活用されます。

牢獄の悪夢オンラインマッチング:WLF PROJECTのコラボ

「人狼ゲーム~牢獄の悪夢~」とのコラボレーション。プレイヤーは市民チームと人狼チームに分かれ、多数決で人狼を討伐するパーティゲーム。人狼は市民を騙し、内部崩壊を誘発する戦略が鍵となります。

WLF ORIGIN

引用元:https://wlfproject.com/

過去にはイベントも!WLF ORIGIN

WLF PROJECTは、初期サポーターへの感謝を込めて200個限定のNFT「WLF ORIGIN」を発行するイベントを行っています。

限定版NFTの発行

「WLF ORIGIN」は、プロジェクトを強く支持するファンへ感謝の気持ちとして配布されました。このNFTは単なるデジタルアートではなく、保有者に特典があります。たとえば、新ゲームへの早期アクセス権や、将来のNFTやWLFトークンのエアドロップへの優先参加権などが計画されており、現在も様々な特典が企画されています。

WLF ORIGIN 獲得方法

「WLF ORIGIN」の獲得には、WLF PROJECTのコミュニティに積極的に参加し、プロジェクトを応援することが求められます。また、抽選によるGIVE AWAY等での配布があり、具体的な参加方法は公式X(旧twitter)やDiscordで発表されるためチェックしておきましょう。この取り組みは、サポーターとの絆を深め、新たな価値を創造する試みの一環でもあります。

スマホをタッチする人とさまざまなアイコン

引用元:https://wlfproject.com/

まとめ

人狼ゲームから派生したWLF PROJECTは、人狼ゲームを次のステージに引き上げる壮大なプロジェクトです。今後上場されるであるWLFトークンと共に多くのユーザーをさらに惹きつけ、ワールドワイドな規模にする可能性もあるでしょう。

そんなWLF PROJECTは今も進化を続け、多くの人々から注目されています。