MASK(マスクネットワーク|Mask Network)とは?Web3時代の必須ツール!SNSと仮想通貨を両立
監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年9月29日
Mask Network(マスクネットワーク)は、普段使っているSNSの画面に、暗号化投稿やウォレット連携などのWeb3機能を加えるブラウザ拡張機能です。専用SNSへ移動せず、Xなどの既存サービスを入口にできる点が特徴です。
一方、MASKはMask Networkの運営方針に投票するためのガバナンストークンです。プロジェクトとトークンは関係していますが、同じものではありません。また、名称が似ていてもイーロン・マスク氏やIPネットワークの「ネットワークマスク」とは別です。本記事では、現在確認できる機能、MASKの用途、チャートの見方、今後の判断材料、国内取引所での買い方とリスクを、公式情報を中心に整理します。
免責事項(投資助言ではありません)
本記事は、仮想通貨(暗号資産)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
利益相反に関する開示:本記事を掲載するBitLendingは、暗号資産レンディングサービスを提供しています。記事内には当社サービスへの導線が含まれる場合がありますが、特定の投資行動や暗号資産の貸出を推奨するものではありません。
Mask Network(マスクネットワーク)とMASKとは?
Mask NetworkとMASKを理解するときは、「SNSに機能を加えるプロジェクト」と「その意思決定に使うトークン」に分けると整理しやすくなります。
| 比較項目 | Mask Network | MASK |
|---|---|---|
| 分類 | Web3アプリケーション/ブラウザ拡張機能 | ガバナンストークン |
| 主な役割 | 既存SNS上に暗号化投稿などの機能を追加 | MaskDAOの提案・投票に参加 |
| 利用に必須か | 拡張機能の導入が必要 | すべての基本機能で保有が必須とは限らない |
| 発行上限 | 該当なし | 1億MASK |
Mask Networkは既存SNSとWeb3をつなぐブラウザ拡張機能
Mask Networkは、新しいSNSを一から作るのではなく、既存SNSの画面にWeb3機能を重ねる設計です。公式サイトではX、Facebook、Instagram、Minds、Mirrorが対応先として案内されています。ただし、各SNSの仕様変更やブラウザ版の更新により、使える機能や表示は変わる可能性があります。
ChromeウェブストアではMask Networkの拡張機能が公開されており、公式GitHubではソースコードや更新履歴も確認できます。利用を始めるときは、検索広告などからではなく公式サイトまたは公式ストアのリンクをたどり、提供元と権限を確認してください。
《出典》
Mask Network公式サイト
Mask Network|Chromeウェブストア
DimensionDev/Maskbook|GitHub
MASKはMaskDAOのガバナンストークン
MASKは、Mask Networkの分散型自律組織「MaskDAO」で使われるトークンです。公式のトークン発表では、1 MASKにつき1票としてガバナンスに参加でき、総供給量は1億MASKとされています。トークンの発行は2021年2月です。
MASKはイーサリアム上のERC-20トークンとして扱われます。ウォレットへ送る場合は、取引所が対応するネットワークと受取側アドレスを一致させる必要があります。イーサリアムやウォレットの基礎は、イーサリアム(ETH)の解説とMetaMaskの使い方も参考にしてください。
Mask Networkで現在できること
Mask Networkの公式サイトや拡張機能で案内されている主な機能を整理すると、次のとおりです。利用可能なSNS・地域・拡張機能の版によって表示が異なる場合があるため、「導入すればすべての機能が常に使える」とは限りません。
| 機能 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 暗号化投稿 | 閲覧対象を指定した投稿を作成 | SNS側の仕様変更や相手側の利用環境に左右される |
| Web3プロフィール | ウォレット、NFT、トークンなどの情報を確認 | 公開情報とプライバシー設定を区別する |
| ウォレット・DApp連携 | SNSを離れずにWeb3サービスへ接続 | 署名内容と接続先を毎回確認する |
| Web3ファイル | 分散型ストレージを使ったファイル共有 | 永続性や公開範囲を事前に確認する |
| 投票・寄付 | Snapshot投票やGitcoinなどへの導線 | 提供状況は連携先に依存する |
| Scam Warning | 不審なリンクなどへの警告を補助 | 警告がないことは安全の保証ではない |
SNS上で暗号化した投稿を共有する
Mask Networkを象徴する機能が暗号化投稿です。投稿内容を誰でも読める状態でSNS事業者へ渡すのではなく、閲覧できる相手を指定して暗号化できます。ただし、投稿の存在、アカウント情報、操作履歴など、すべての情報が匿名化されるわけではありません。「完全に追跡されない」「必ず安全」といった理解は避ける必要があります。
Web3プロフィールでNFTやトークン情報を確認する
プロフィール機能では、SNSアカウントに関連づくWeb3情報を表示できます。NFTの表示やトークン情報の確認などを、SNSのタイムラインから大きく離れずに行えることが利点です。NFTは価格や権利関係が個別に異なるため、表示されているだけで公式・真正・価値保証と判断してはいけません。
ウォレットやDeFiサービスへ接続する
Mask Networkはウォレットや分散型アプリケーションへの入口にもなります。DEXなどのサービスを利用する場合は、中央管理者を介さずスマートコントラクトを使うため、誤操作や偽サイト、承認権限の与え過ぎに注意が必要です。DEXの仕組みはDeFiの基礎解説で確認できます。
ファイル共有・投票・寄付などをSNSから利用する
公式サイトではWeb3 File、Snapshot Vote、Gitcoin、Lucky Dropなど複数の機能が案内されています。X上のITOは過去に提供された資金調達機能であり、現在利用できる機能は公式サイトの最新一覧で確認する必要があります。
イーロン・マスク氏とMask Networkは関係がある?
本記事の更新時点で確認したMask Networkの公式サイト、公式発表、公式GitHubでは、イーロン・マスク氏が創業者・運営者・公式提携先であるという記載は確認できません。これは確認した公式資料の範囲にもとづく判断です。名前に「Mask」が含まれることと、イーロン・マスク氏の姓「Musk」は別の語です。
混同が起こりやすい理由は、Mask Networkがイーロン・マスク氏の所有するXを対応SNSの一つにしているためです。しかし、X上で動く拡張機能であることは、Xや同氏がプロジェクトを運営・推奨していることを意味しません。SNS投稿や検索結果に「提携」「公認」などの表現があっても、公式発表のURLと発表日を確認してください。
| よくある認識 | 確認結果 |
|---|---|
| イーロン・マスク氏が作った | 公式資料で確認できない |
| Xの公式暗号資産である | 公式資料で確認できない |
| Xで利用できる | Mask Network公式が対応先として案内 |
| 名称が似ている | MaskとMuskは別表記 |
MASKの価格・チャートの見方
MASKの価格は取引所、通貨ペア、時刻によって変わります。固定の価格やランキングを本文へ書くとすぐ古くなるため、以下のTradingViewウィジェットや利用する取引所の最新画面で確認してください。米ドル建てチャートと円建ての購入価格は、為替と取引所のスプレッドにより一致しません。
現在価格・時価総額・出来高は同じ時点で確認する
価格だけでなく、時価総額と24時間出来高を同じ取得時点で見ます。出来高が小さい市場では、少額の注文でも価格が動きやすく、希望価格で約定しないことがあります。販売所の提示価格と取引所形式の板価格も区別してください。
急騰・下落は出来高と材料を組み合わせて見る
短時間の急騰・下落を見たときは、①出来高が伴っているか、②公式発表があるか、③上場・上場廃止や入出金停止がないか、④ビットコインを含む市場全体が同方向に動いているかを確認します。値動きの後から一つのニュースだけを原因と断定するのは避けましょう。
過去チャートだけでは今後を予測できない
移動平均線、出来高、サポート・レジスタンスは市場参加者の行動を整理する道具ですが、将来価格を保証しません。複数時間軸を確認し、損失許容額と撤退条件を先に決めることが重要です。
マスクネットワークの今後を左右する5つの判断材料
将来性は価格目標ではなく、利用・開発・エコシステム・トークン需要・取引環境の変化で継続的に判断します。良い材料と悪い材料を同じ基準で確認できるよう、5つの観点に分けます。
| 判断材料 | 確認する指標 | 注意すべき変化 |
|---|---|---|
| 対応SNSと利用者 | 対応先、拡張機能の更新、利用者数 | SNS仕様変更、利用減少 |
| 開発状況 | GitHub更新、公開版、障害対応 | 更新停止、重大な脆弱性 |
| エコシステム | Lens・Orb・Fireflyなどの統合 | 連携の遅延、利用の分散 |
| MASK需要 | ガバナンス参加、ステーキング施策 | 利用とトークン需要が結びつかない |
| 取引環境 | 国内外の取扱い、出来高、規制 | 上場廃止、流動性低下 |
1.対応SNSと実利用者が増えるか
Mask Networkの価値提案は既存SNSの利用者へWeb3機能を届けることです。そのため、対応SNSの数だけでなく、拡張機能の更新頻度、実利用者数、各機能の継続利用を確認します。Chromeウェブストアの表示は一つの参考になりますが、インストール数だけでアクティブ利用を断定できません。
2.公開開発とセキュリティ対応が続くか
公式GitHubのリリース、コミット、問題報告、修正履歴は、開発が続いているかを見る材料です。更新回数が多いだけで品質が高いとは限らないため、重大な不具合への対応や監査情報もあわせて確認します。
3.Lens・Orb・Fireflyなどのエコシステムが定着するか
Mask Networkは2026年1月、分散型ソーシャル基盤Lensの次章を担い、OrbがMaskDAOへ参加すると発表しました。単一の拡張機能から分散型ソーシャル全体へ範囲が広がる材料ですが、発表だけで成功を意味しません。製品統合、開発者、利用者、継続率を追う必要があります。
《出典》
Mask Network to Steward Next Chapter of Lens|Mask Network
4.MASKのガバナンス・ステーキング需要が続くか
トークン価格を支えるには、プロダクトが使われるだけでなくMASKを保有・利用する理由が必要です。ガバナンス投票への参加、提案内容、公式ステーキング施策の期間と条件を確認します。ステーキング報酬は固定利回りではなく、キャンペーンやロック条件、スマートコントラクトのリスクがあります。
5.国内外の取引環境と競合サービスがどう変わるか
国内取扱いが増えると購入経路は広がりますが、それだけで需要の持続は保証されません。取引量、入出金対応、上場維持、規制対応に加え、Farcasterなど他の分散型ソーシャルや、SNS内蔵機能との競争も確認します。国内の暗号資産取扱い状況はJVCEAの最新資料が基準になります。
MASKを検討するときのリスク
Mask Networkの機能を使うリスクと、MASKを投資対象として保有するリスクは同じではありません。次の5つを分けて検討してください。
SNSプラットフォームへの依存
既存SNSに重ねる仕組みは導入しやすい一方、SNS側の画面・API・規約変更で機能が使いにくくなる可能性があります。Mask Networkだけでは制御できないリスクです。
競合と利用者定着のリスク
分散型ソーシャル、ウォレット、NFT表示、暗号化通信には複数の競合があります。技術が優れていても、利用者が増えなければネットワーク効果は生まれません。
価格・流動性・トークン需要のリスク
MASKは価格変動の大きい暗号資産です。プロジェクトの利用拡大がそのままMASKの需要増加へ結びつくとは限らず、出来高低下、海外市場の変動、上場廃止なども価格と換金性に影響します。
ウォレット署名・スマートコントラクト・送金のリスク
偽サイトでの署名、過大なトークン承認、秘密鍵・シードフレーズの漏えい、送金ネットワークの間違いは資産喪失につながります。少額テスト送金、承認内容の確認、公式URLのブックマーク、不要な接続の解除を徹底してください。
- シードフレーズをWebフォームやDMへ入力しない
- 署名の対象・金額・権限を確認する
- 送付元と受取先のネットワークを一致させる
- 生活資金や借入金で購入しない
MASKを購入できる国内取引所と買い方
本記事の更新時点で、公式情報からMASKの取扱いを確認できた国内交換業者はbitbank、OKJ、Binance Japan、bitFlyer、Coincheckです。提供サービスは販売所・取引所、入出金の可否、対応ネットワークが異なります。口座開設前に各社の最新画面で確認してください。
| 国内取引所 | 公式情報で確認した内容 | 確認時の注意点 |
|---|---|---|
| bitbank | MASKの取扱い・暗号資産概要 | 取引画面と入出金ネットワークを確認 |
| OKJ | MASK/JPY、入出庫の案内 | ERC-20対応と最低数量を確認 |
| Binance Japan | MASK上場案内 | 利用できる取引ペア・ネットワークを確認 |
| bitFlyer | MASK販売所・チャート | 外部送付の対応状況を確認 |
| Coincheck | MASKの取扱開始案内 | 販売所価格と送金条件を確認 |
各社を横断して比較する場合は、国内仮想通貨取引所の比較をご覧ください。
《出典》
取扱暗号資産の概要説明書|bitbank
MASKの取扱いに関するお知らせ|OKJ
MASK取扱開始のお知らせ|Binance Japan
マスクネットワーク(MASK)価格・チャート|bitFlyer
Mask Network(MASK)取扱開始のお知らせ|Coincheck
国内取引所で購入する4つの手順
- MASKを扱う取引所で口座を開設し、本人確認を完了する
- 銀行振込などで日本円を入金する
- 販売所または取引所の価格・手数料・スプレッドを確認してMASKを購入する
- 保管方法を決め、外部ウォレットへ送る場合は少額でテストする
販売所は操作が簡単な一方、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになります。取引所形式が利用できる場合も、板の厚みと約定条件を確認してください。初めて購入する方は、この章の末尾に掲載した「仮想通貨の始め方」を先に確認すると手順を整理できます。
取引所ごとの詳細は以下の記事で解説しています。
ほかの取引所の特徴は、Coincheckの解説、bitFlyerの解説、Binance Japanの解説も参考にしてください。
よくある質問
Mask NetworkとMASKについて、検索時に混同されやすい疑問を整理します。
Mask NetworkとMASKの違いは何ですか?
Mask Networkは既存SNSにWeb3機能を追加するプロジェクト・ブラウザ拡張機能で、MASKはMaskDAOのガバナンスに使われる暗号資産です。プロジェクト名とトークン名を区別して考えます。
Mask Networkはイーロン・マスク氏と関係がありますか?
確認した公式サイト、公式発表、公式GitHubでは、同氏が創業者・運営者・公式提携先であるという記載は確認できません。Xが対応SNSの一つであることと、同氏との提携は別です。
Mask Networkとネットワークマスクは同じですか?
別物です。Mask NetworkはWeb3プロジェクトです。ネットワークマスクまたはサブネットマスクは、IPアドレスのネットワーク部とホスト部を識別するための値で、MASKトークンとは関係ありません。
Mask Networkは現在も利用できますか?
公式サイトとChromeウェブストアで拡張機能を確認できます。ただし、対応SNSの仕様変更や利用環境により、表示される機能は異なる場合があります。導入前に公式ストアの最新版と権限を確認してください。
Mask Networkでは何ができますか?
暗号化投稿、Web3プロフィール、NFT・トークン情報の表示、ウォレットやDAppへの接続、分散型ファイル共有、投票・寄付機能などが案内されています。提供状況はSNSや連携先によって異なります。
MASKトークンは何に使いますか?
主な用途はMaskDAOのガバナンスです。公式発表では1 MASKにつき1票として提案や投票に参加できます。時期により公式ステーキング施策が提供される場合もありますが、条件とリスクの確認が必要です。
MASKは国内のどこで買えますか?
本記事の更新時点では、bitbank、OKJ、Binance Japan、bitFlyer、Coincheckの公式情報で取扱いを確認しています。取扱状況は変わるため、購入直前に各社公式サイトで再確認してください。
MASKを外部ウォレットへ送れますか?
送付可否は取引所ごとに異なります。送れる場合も、取引所と受取ウォレットが同じネットワークに対応しているか確認し、最初は少額でテストしてください。
MASKのチャートでは何を確認すべきですか?
価格だけでなく、出来高、時間軸、取引所ごとの価格差、公式発表、市場全体の動きを同時に確認します。過去の急騰やテクニカル指標だけで将来価格を断定しないことが重要です。
マスクネットワークの今後は期待できますか?
将来を断定することはできません。対応SNSと利用者、公開開発、Lensなどのエコシステム、MASKの実需、国内外の取引環境を継続的に確認し、価格上昇の期待だけで判断しないことが大切です。
まとめ
Mask Networkは、既存SNSを使いながら暗号化投稿やウォレット連携などのWeb3機能へアクセスするためのブラウザ拡張機能です。MASKはそのプロジェクトのガバナンスに使うトークンであり、イーロン・マスク氏やIPネットワークの「ネットワークマスク」とは別物です。
今後を判断するときは、対応SNSの数や一時的な価格だけでなく、実利用者、公開開発、Lens・Orb・Fireflyなどのエコシステム、MASKの用途、取引環境を追います。利用時はウォレット権限、投資時は価格・流動性・上場維持を別々に評価してください。
MASKを売却して利益が生じた場合は課税対象になる可能性があります。詳しくは仮想通貨の税金の解説をご確認ください。
《参考サイト》