MASK(マスクネットワーク|Mask Network)とは?Web3時代の必須ツール!SNSと仮想通貨を両立
2024.11.22
これまでのインターネット上のやり取りというと、一方向的で特定の企業がデータを蓄積するのが当たり前でした。しかし、最近ではデータを分散化させ、個人が自分のデータを管理できるweb3という概念が話題となっています。なかでも、Mask Network(マスクネットワーク)は、既存のSNSのメッセージを暗号化して送信できるとして注目を集めています。
そこで今回は、Mask Network(マスクネットワーク)の特徴や将来性について解説します。
引用:https://mask.io/
Mask Network (マスクネットワーク/MASK)とは?
項目 | 内容 |
銘柄名(通貨単位) | マスクネットワーク(MASK) |
時価総額ランキング | 296位 |
時価総額 | 40,300,288,745円 |
価格 | 403.24円 |
発行上限 | 100,000,000 枚 |
公式サイト | https://mask.io/ |
(最終更新:2025/01/13)
Mask Network(マスクネットワーク)とは、X(旧Twitter)やFacebookなどの既存のSNS上でメッセージを暗号化して送信できるプロジェクトのことです。基軸通貨の「MASK」は、同プロジェクトのガバナンストークン(運用方針への投票権利)としての価値を持っています。
Mask Network(マスクネットワーク)を利用すればSNS上でDEX(分散型取引所)へアクセスでき、仮想通貨(暗号資産)の売買もできます。MASKは2024年7月時点、国内取引所のbitbank、OKJで購入できます。
引用:https://mask.io/
Mask Network (マスクネットワーク/MASK)の特徴
Mask Network(マスクネットワーク)の特徴は、以下の4つです。
- SNS上でメッセージを暗号化できる
- 暗号化されたファイルを共有できるストレージが利用できる
- SNS上で仮想通貨(暗号資産)取引ができる
- ITOで資金を調達できる
Mask Network(マスクネットワーク)は、既存のSNSとWeb3の技術を掛け合わせた新しい試みを行っています。
SNS上でメッセージを暗号化できる
Mask Network(マスクネットワーク)を利用すれば、既存SNSのX(旧Twitter)やFacebookのメッセージを暗号化して送信できます。 パソコンであれば、Chromeブラウザの拡張機能でMask Networkを追加、スマホであればMask Networkアプリをダウンロードすれば利用できます。
X(旧Twitter)の場合、ポスト投稿時にMask Networkのボタンが表示されるので、ボタンをクリックして投稿すれば暗号化されたメッセージを送信できます。投稿時は、公開先を以下の3つから選択できます。
- 全員
- 自分のみ
- 選択された連絡先のみ
たとえば、「全員」を選択すれば、Mask Network(マスクネットワーク)を利用している全ユーザーが閲覧できます。暗号化されたメッセージは他のユーザーにのぞき見されないのはもちろん、SNSの運営会社でさえ中身を閲覧できません。
暗号化されたファイルを共有できるストレージが利用できる
Mask Network(マスクネットワーク)は、無料で利用できる分散型ストレージサービスを提供しています。X(旧Twitter)やFacebookで画像や動画をアップロードすれば、他のユーザーと共有できます。アップロードされたデータは暗号化されており、閲覧する人を制限することもできます。
SNS上で仮想通貨(暗号資産)取引ができる
Mask Network(マスクネットワーク)では、既存のSNS上で仮想通貨の取引もできます。 仮想通貨取引は、DEX(分散型取引所)との連携により実現した機能の一つです。 DEXとは、ブロックチェーン技術を利用することで、特定の管理者を必要とせず、ユーザー同士が直接仮想通貨取引をできる取引所のことです。
取引の際には、Uniswap、SushiSwapといったDEX(分散型取引所)の交換レートが表示されるので価格を比較しながら取引できます。
ITOで資金を調達できる
Mask Network(マスクネットワーク)は、X(旧Twitter)を利用したITO(Initial Twitter Offering)という資金調達サービスを行っています。ITO(Initial Twitter Offering)とは、X(旧Twitter)上でトークンセールを行い、資金を調達する方法のことです。仮想通貨においての資金調達といえば、これまでに取引所でのICO(Initial Coin Offering)やDEXでのIDO(Initial DEX Offering)が行われてきました。
Mask Network(マスクネットワーク)は、仮想通貨(暗号資産)に関心がある人が集まる既存のSNSに着目し、X(旧Twitter)上でできる資金調達の手段としてITOの取り組みを開始しました。
マスクネットワークの価格動向
つぎに、Mask Network(マスクネットワーク)の基軸通貨であるMASKの価格動向をみてみましょう。MASKは2021年7月にローンチされ、当初は1,000円代後半~2,000円代を上下しながら推移していましたが、半年後の7月には価格を大きく下げ、一時は300円代にまで下降しました。
2021年後半になると、徐々に価格が上昇し、発行当初の2,000円代にまで回復する場面がありました。これは、DeFi(分散型金融)市場の拡大やNFTが高値で取引されるなどで仮想通貨を取り巻く環境の盛り上がりが原因していると考えられます。しかし、2022年に入ると急激に値を下げ、2022年10月には150円にまで大きく価格を落としています。これは米国のFRB(連邦準備制度)が金融緩和の引き締めや、ロシアの中央銀行が仮想通貨(暗号資産)の使用とマイニングを禁止したことによる仮想通貨(暗号資産)市場全体の冷え込みが影響しているといえます。
2023年に入ると、仮想通貨(暗号資産)市場の好転により、MASKも価格を上げ500円~700円代にまで回復しました。2024年は、ビットコイン(BTC)の現物ETFが米国で承認され仮想通貨(暗号資産)全体が盛り上がりムードとなり、MASKも一時的に上昇した場面もありましたが、再び値を下げ、2024年2025/01/13時点では403.24円代で推移しています。
ロゴ引用元:https://www.mask.io/
マスクネットワークの今後・将来性
つづいて、Mask Network(マスクネットワーク)の今後・将来性について解説します。
- SNSにおけるプライバシー保護の意識の高まり
- 分散型SNSの普及
SNSにおけるプライバシー保護の意識の高まり
昨今、企業から個人情報が漏洩して報道されることがたびたびあり、情報の取扱いが問題視されています。 現在は、SNSに限らずさまざまな既存サービスを利用する場合、氏名や住所などの情報を提供する必要があります。 しかし、ネット上のデータ所有権を分散化したWeb3では、個人情報は自分で管理できます。 自分の個人情報は自分で管理するため、企業がサイバー攻撃を受けたとしても情報漏洩の被害を抑えることができます。
今のところ、既存SNSで個人情報を保護する意識は低い状況ですが、Web3の発展により情報の管理意識が高まれば、Mask Network(マスクネットワーク)の機能がさらに注目されるでしょう。
分散型SNSの普及
X(旧Twitter)がイーロン・マスクに買収されてから、社名変更や有料サブスクリプションの導入、「いいね」の非公開などのあらたな仕様が実装され、一部のユーザーから不満の声があがっています。 仕様変更に伴い、X(旧Twitter)の代替ツールとして話題となっているのが「分散型SNS」です。
分散型SNSとは、特定の管理者がおらず、ユーザー自身がデータの管理を行えるSNSのことです。 代表的な分散型SNSには、Twitter創設者のジャック・ドーシー氏が設立した「Bluesky(ブルースカイ)」や、サーバーごとにコミュニティを作成できる「Mastodon(マストドン)」などがあります。 分散型SNSが普及していけば、既存のSNSのユーザー離れが予測されるので、Mask Network(マスクネットワーク)においては好ましい状況とはいえません。
しかし、使い慣れた既存のSNSにとどまるユーザーも一定数はいると考えられるので、Mask Network(マスクネットワーク)がどのような局面を迎えるかが注目されます。
Mask Networkの購入方法
仮想通貨(暗号資産)MASKの購入手順は以下のとおりです。
- 仮想通貨(暗号資産)取引所で口座開設する
- 口座に日本円を入金する
- MASKの希望数量を入力して購入する
以上でMASKの購入は完了です。仮想通貨(暗号資産)は値動きの幅が大きく運用方法によっては利益を得やすい投資です。しかし、急激な下落によって損をするリスクもあるので、価格動向をチェックしながら適切な運用をする必要があります。
なお、MASKは2024年11月時点では以下の2つの国内取引所で購入できます。
- bitbank
- OKJ(OK Coin Japan)
bitbankは取扱い通貨数が豊富でセキュリティに強い仮想通貨(暗号資産)取引所です。マーケットメイカーに対してマイナス手数料を適用しています。
bitbankについての詳しい解説は以下をご覧ください。
OKJはアプリが使いやすく幅広い通貨を扱っている仮想通貨(暗号資産)取引所です。特定の期間内のステーキングに対して高い報酬を得られる「Flash Deals」と呼ばれるサービスを提供しています。
OKJについての詳しい解説は以下をご覧ください。
まとめ
この記事では、Mask Network(マスクネットワーク)の特徴や将来性について解説しました。
Mask Network(マスクネットワーク)は既存のSNSのメッセージを暗号化して送信できるだけでなく、仮想通貨(暗号資産)の取引もできるプロジェクトです。
既存サービスのように個人の情報を特定の組織が管理するのではなく、個人での管理が主流になれば、Mask Network(マスクネットワーク)の需要増加が期待されるでしょう。Mask Network(マスクネットワーク)は、ブラウザの拡張機能で追加すればすぐに利用できるので、興味がある方は試してみてください。
仮想通貨(暗号資産)の始め方について詳しい情報はこちらの記事で解説しています。