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2024年を振り返り、2025年を展望する

2024年は、ビットコイン現物ETFの承認に始まり、半減期を経て、ドナルド・トランプ氏の再選が市場に新たな希望をもたらした。ビットコインはついに節目の10万ドルを突破。暗号資産市場全体がポジティブなニュースに支えられた1年だったと言える。

八木編集長FOCUS

2025年は「ステーブルコイン」と「決済」の2つの領域に注目

2025年、注目すべきは「ステーブルコイン」と「決済」の2つの領域だ。バーンスタインの予測では、ステーブルコイン市場は2028年までに2兆8,000億ドル規模に成長するとされる。現時点で2,000億ドルを超える市場規模を考えると、この成長予測は現実味を帯びている。ステーブルコインの流通拡大は、暗号資産市場全体を「量的緩和」に近い形で押し上げる可能性を秘めている。

また、AIの進化がビジネスの決済プロセスを変革する中、ステーブルコインの利便性は法定通貨を凌駕するかもしれない。AI同士が契約を交わし、決済まで完結する未来では、ステーブルコインがその中核を担うだろう。これにより、暗号資産市場はさらにスケールを拡大する。

決済分野でも大きな変化が予想される。暗号資産を担保にしたプリペイドカードや、PayPalやStripeといった大手プラットフォームの暗号資産対応の加速。そして、イーロン・マスクが進めるX(旧Twitter)のスーパーアプリ化は、暗号資産を軸にしたシームレスな決済環境を現実のものとするだろう。これらの動きがAIの進化と融合することで、2025年は暗号資産市場にとって飛躍の年となる可能性が高い。

国内の規制がこうしたグローバルな潮流にうまく合致することを期待している。Iolite編集部では、2024年に注目を集めた記事やトピックを選び出し、それぞれに解説を加えた特集を用意した。次世代テクノロジーの未来を知る一助として、ぜひ目を通してほしい。

2024年はWeb3.0業界の転換期に 2025年の注目トピックと編集部が選ぶ年間記事“10選”

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