STEPNが作る新しいフィットネスの形 ブロックチェーンと運動の未来
2024.10.23
夜のウォーキングで得られるリフレッシュ効果
もう1年以上、思考の整理のために夜は1時間ほど歩いている。米国のハーバード公衆衛生大学院の研究では、ウォーキングなどの運動を習慣として取り組むことで、うつ病の発症リスクが17%低下したという結果もあるくらい、どうやら高強度の運動でなくても、生活習慣病の予防には良いようだ。
メディアを運営していれば、世の中の動きにアンテナを張りながら収益化を考え、業界動向に合わせて立ち回りを考えるのが仕事みたいなもので、マルチタスクも常習化する。行き詰まることもたくさんあった。そんな時に気分転換やリフレッシュを兼ねて歩き始めたのがきっかけだ。最初は習慣化するために5分ほど、近くの公園に向かう程度のものだったが、仕事の範囲や量の増加と比例して歩く時間も長くなってきている。そのうち、伊能忠敬氏のように全国を歩きまわることにならないか心配だ。
習慣化への道:20代からの変化
20代は無駄を排除し続けてきた。たとえば、テレビは大学2年生の頃から自宅に置いていない。ねじ曲がった若い時の自分の思考は、テレビをみている時間が無駄だと感じたのだろう。テレビをみる機会があるとすればサウナに入っている時か正月に実家に帰った時だ。
そんな偏った考えもあり、歩くことを習慣化するのには自分のなかで相当なハードルがあった。目的もないのに歩くのが苦痛と感じるだろうと決め込んでいた。その時にNFTを活用したフィットネスアプリケーションのSTEPNを使って、歩く動機を作ったことで無事習慣化できた。
STEPNとブロックチェーンの活用事例
一般イベントで認知を広げたSTEPN
10月14日スポーツの日に、BOOSTランニングフェスタ in 国立競技場に先述したSTEPNが参加をするため取材で同行した。恥ずかしながら、国立競技場には初めて訪れたのだが、選手が走るトラックまで降りていくこともできて貴重な体験だった。
主要イベントとしては、走る距離、回数、順番をチーム内で自由に選択できる「リレーマラソン」があり、このイベントにSTEPNから複数のチームが参加していた。「ガチ勢」は一般部門で2位の大健闘。全部で300チームほどの参加があっただけに、STEPNユーザーにここまで本格的にランニングをされている方々がいたことも驚きであったし、国立競技場で行われた大規模なイベントにSTEPNを活用しているランナーがたくさんいたことも驚いた。
ブロックチェーンの付加価値を日常生活へ
日常生活に溶け込み始めたSTEPNは、運動にあたらしい付加価値をつけるという意味でブロックチェーン・NFTの活用事例として成功した1つの例だと思う。
[Iolite記事]
Web3.0の枠を越えた交流 STEPN「BOOSTランニングフェスタ」密着取材