長友宏樹のクリプト最前線
急速に注目を集める新たなトレンド「Web3」。次世代型インターネットであるWeb3の仕組みを活用して「メタバース」、「NFT」や「DAO」といった、新しいムーブメントが次々と登場しています。Web3によってもたらされる人類のネクストライフスタイルとは?その最前線を追います。

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2023ビットコイン価格はいかに?

秘境という言葉はどうも興味をそそられる。昨年末は前もって予定を立てられない事情もありやきもきしていた。気付けば12月も28日。自宅で年を越すのはとにかく嫌だった。昨年は自分の中でも走り切った1年だったので、本年も良い年にするために自分へのご褒美としてどこかチャージできる場所を本能的に求めていた。だが残念ながら年の瀬から予約できる便はとても限られる。

今から故郷へ帰省するにも飛行機代だけで往復10万円程かかる。うん、もったいない。サーフィン(ネットの)すること数時間。目に入ったのは「最後の秘境」という言葉。そこにはモルディブのようなティファニーブルーの海にモルディブのような透き通った海。とにかく見渡す限りモルディブのような海に(しつこくて申し訳ない)これは行かねばならぬと猛ダッシュで手配。我ながら素晴らしいプランニングが立てられ2日後にはそこにいた。

その秘境の名はリペ島。タイのプーケットよりも南にあり、どちらかというとマレーシアのランカウイ島から近い島だ。ぜひ一度調べてほしい。なぜ私が「モルディブのような」と連呼したのかおわかりいただけると思う。

ただ、その綺麗な景色とは裏腹に秘境というだけあり、その行き方はなかなかハードだった。成田から飛行機で7時間、さらに国内便を乗り継ぎ1時間半、空港からバンで2時間、そして最後は小型の高速船に激しく揺られること2時間。着く頃には乗客のほとんどが死んだ魚の目をしていた。トライアスロンよりしんどかったのはここだけの話。

それでも現地で知り合ったイギリス人はプーケットから船で8時間かかったと話していたし、帰りに空港で話した日本人男性は行きも帰りもフライトが欠航になりチケットを取り直したと話していた。彼らに比べればイージーな洗礼であった。

真冬の楽園、リペ島の気温は30度。もちろん半袖短パン。綺麗な海で物価も安い。タイ料理が美味しいのは周知の事実だが、離島なのでシーフードがバンコクのそれとは大違いだった。エビもロブスターも新鮮でとにかく何を食べても美味しい(カブトガニは流石に食べなかった)。極み付けはマッサージ。1時間300THB(約1,200円)という破格のクオリティ。最高な島でのんびり読書して海に入るという時間を過ごした数日。過不足なくチャージさせてもらった。

皆様にもぜひおすすめしたい旅先なので、気になる方はリペ島マスターの私に聞いてほしい。最高な旅のアドバイスができると思う。

いつもながら余計な話が弾んでしまったが本題へ。年始1本目はやはりこれだろう。今や年末年始の恒例行事の一つになっているビットコインの価格予想だ。

毎年、大手金融機関や機関投資家、著名アナリストなどがビットコインの予想価格を発表するのだが、これがまあ当たらない。

伝統金融とは異なる性質の相場の世界なので何もおかしい話ではないのだが、エンタメとして楽しむ心構えがあれば一辺倒になって火傷するリスクも排除する事ができるので、その点を抑えた上でこの後の話を聞いてほしい。

昨年の話をすると、ゴールドマンサックスやJPモルガンチェースは年末までに約10万ドル(約1,300万円)以上と予想していた。だが、結果はご存じの通りだ。

では、2023年はどうだろうか。巷で発表されている情報にざっと目を通すと3万ドル〜3万8000ドル(約400万〜500万)と示している所が多いように感じた。

ちなみに、昨年のフォーブスでも発表された暗号資産分野のビリオネアの一人であるティム・ドレイパー氏に関しては今年25万ドル(約3,200万円)と予想している。

このようにポジティブ勢もいれば、昨年クリプトウィンターと表現したUBSのようにネガティブ勢ももちろんいる。スタンダードチャータード銀行のグローバルリサーチ責任者兼チーフストラテジストの方の見解では、今年は5000ドル(約65万円)まで下落するとのことだ。

信じるか信じないかはアナタ次第の世界になるが、10年先レベルの話では誰もが満場一致で明るい話をしているように思う。目先の相場に一喜一憂しない戦い方はきっと皆様も昨年の荒波で心得ている事だろう。仮に5000ドルまで下がった際に拾えるか。その準備もしながら向き合う事が大事だ。事実、本年の第1四半期まではさらに底を割るという見方をしているプロの方々も多い。ある意味最後のバーゲンセールかもしれない。

では、大きな波がくるタイミングはいつなのか。網を張るにも判断基準が必要だ。ビットコインに関する指標として我々が注目すべきポイントはやはり半減期だろう。ご存じの方も多いと思うが改めておさらいする。

半減期とは新規で発行されるビットコインの枚数が半減されるタイミングのことを指す。つまり、マイニングで得られる報酬が半分になるということだ。

ビットコインの発行枚数は2100万枚と限られている。例えば、円などの法定通貨を大量に発行すると通貨の価値が下がりインフレが発生する。ビットコインも同じ原理だ。半減期を設定し市場に流通するビットコインの量を調整する事でその価値を保っている。

ビットコインの半減期は通常21万ブロックが生成された時と設計されており、ブロックは約10分に1つ生成される仕組みになっている。21万ブロックを生成するのにかかる時間は理論上210万分。1年を分に換算すると、525600分。210万分÷525600分で3.99……。つまり約4年という計算だ。

これまでの半減期を時系列で並べて見よう。

1回目:2012年11月/50BTC→25BTC/1BTC=約1,000円

2回目:2016年7月/25BTC→12.5BTC/1BTC=約6万円

3回目:2020年5月/12.5BTC→6.25BTC/1BTC=約100万円

これまでの半減期を振り返ると4年より少し早めに半減期が訪れていることから、次の半減期は2024年5月から1〜2ヶ月前のタイミングと想定できる。

バイナンスアカデミーのサイトに半減期までのカウントダウンのページがある。正確な情報はこちらでチェックして欲しい。

https://academy.binance.com/en/halving

気になる次回の半減期での価格予想についてはその多くが10万ドル前後(約1,300万円)の想定をしている。今の価格の約5倍以上だ。ビットコイナーの皆様にとっては垂涎ものだろう。

先ほども書いたがビットコインの発行枚数の上限は2100万枚。現在その約92%が発行済みである。今後は残り8%の奪い合いになると言っても過言ではない。

たった2枚のピザが1万BTCで取引されたのはたかだか13年前の話。8等分にカットしたら一切れあたり625BTC。想像しただけで頭がおかしくなりそうだが、こんなアメリカンジョーク級の大想定外の過去があったように、この半減期の価格予想だって外れる可能性も十分にあれば、逆転満塁ホームランのようなビッグサプライズの可能性だってある。

リペ島でビットコイン・スタンダード( S・アモウズ 著)を読み直して改めて思った。少なからず私は暗号資産の明るい未来に期待しているひとりだ。 未来はわからないから楽しい。皆様はいかがだろうか

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長

1988年、宮崎県生まれ。横浜市立大学在学中の2011年に起業。大手通信キャリアを主なクライアントとして人材派遣会社を設立し事業を展開。30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流が暗号資産に触れるきっかけとなる。現在はWeb3時代の資産形成プラットフォーム「BitLending」に従事。月刊暗号資産「Crypto Journey」で自身の連載を持ち、クリプトエバンジェリストとして暗号資産の啓蒙活動も行なっている。

長友 宏樹
Hiroki Nagatomo
株式会社J-CAM
ウェルスマネジメント事業部 部長